2019年 12月 の投稿一覧 の記事一覧

自己分析中に芽生えた気づきと不思議な感覚

自分分析中に起きた不思議と気づき

ある講座の中に、『自分の好きなこと、やりたいことを発見しましょう』というカリキュラムがある。その課題を進めていく途中、私に不思議な現象と気づきが起きたことをシェアします。

それによって、今まで心の中では思っていたことを実行することができたんです!

それは、母親に対して、初めて「今まで、本当にありがとう!感謝です!」と口にできたいうこと。

それまでは、心の中では感謝はしていましたが、面と向かって言えなかった言葉。それ以来、母に会うたびに、「あのときは、そう言ってくれて、嬉しかったんだ」、「あのとき、ああ言ってしまったけど、本当にごめんね」と飾ることなく言える私。

どうして、あれだけ抵抗があった母に、直接、感謝の言葉が言えるようになったのでしょうか?

講座の課題を、自分の好きなこと、やりたいことを探すために、真剣に取り組む。課題は『過去の振り返り』。自分を真剣に振り返るいい機会でもある。しかし、恐怖症を抱え、そのつらかった13年をあまり思い出したくない自分もいる。だから、今まで真面目に過去の自分と向き合ったことはない。

自分が生まれたときのエピソードから始まり、幼少期から今までの記憶をしっかりと言語化していく。そして小学生、中学生、高校生、大学生と順を追った質問に1つ1つ丁寧に答えていく。質問には箇条書きではなく、エピソードで答えていく。

とくに、中学、高校では、あれこれと「これはやってはいけない」、「こうしなさい」、「あんたは何でいつも、自分勝手なことばかり言うの!」 と細かい指示を出す母に反発していたことを思い出しながら、質問に答えていく。書きながら、当時の怒りが込み上げてくる。

「(いちいち、うるさかったな! 本当に、お節介なことばかり言われたな! 話すごとにケンカ!思い出すだけでも本当に腹立つわ!)」

そんな怒りが込み上げてくる。

親に関する質問ばかりでなく、担任の先生や兄弟、周りの人との記憶も対象。小学校から中学校は、担任に「あなたはここが短所だから、ここを直しなさい」と言われてばかり。ただ唯一、中学3年の担任の先生だけは、私をクラスメイトの前で、褒めてくれた。「(あの話は、感動したな…)」。エピソードを書きながら、そのありがたさを思い出し、感謝の涙を流す。あの時の、うれしい感情があふれ出る。

高校1年のときの担任も、私のために尽くしてくれたことを思い出し、涙する。

現在までの振り返りを終え、未来への質問に変わる。
私が、死ぬ直前の質問もある。

「どんな最期を迎えたいか?」。「それまでの目標は何か?」
未来への質問に答えながらも、質問が残り少なくなるにつれ、不思議な感覚が芽生える。

それは、
『感謝』

という言葉。

人から感謝される人間、人にポジティブな影響を与えられる人間でありたいという気持ちが強くなる。その感情が芽生えたとき、

「(母も、私が憎くて、コマかいことを言っていたわけではないよな。僕にとって、いいと思うことを言っただけの話で、強要したわけではない。当時は、腹が立って、そこまで口を出すなとは言ったものの、今の自分の解釈で当時を振り返ると、あそこまで腹を立てることではないよな…)」

そんな想いが込み上げてくる。

幸い、母はまだ健在。

父が病死し、高校、大学と、面倒を見てくれた。それを「(ありがとう)」と思いながらも、直接、口にしてこなかった私。母にさえ、「ありがとう!」、「感謝しています」と言えない自分なら、誰からもそう言われる人間にはなれないと気づく。

そして、実家を訪れ、母にそれとなく、「あのとき、本当はうれしかったんだ…」というと、「あんた、洗脳されていない?」と、席を立って、台所に向かい、洗い物を始めてしまう。

しばらくして、思い出話しに戻る。そして、

「大学まで出してもらって本当にありがとう! 本当に感謝です! 今までありがとう! 丈夫な体をくれて本当にありがとう!」

ハッキリと、直接、母に伝える。

410問の振り返りの質問…。

質問そのものは、シンプルではあるが、しっかりと振り返り、言語化したことで、自分の過去が整理でき、今までより、自分は何者なのかが見えるようになってくる。

一番の収穫は、母親への気持ちを理解することができ、母に感謝を伝えることができたということ。
二つ目の収穫は、「自分は人に嫌われても大丈夫で、そんなことはまったく気にしない人間」と、長く考えていたことが、実は自分でふたをしていて、「嫌われたくなく、人目を気にする人間」だということに気づく。イヤだと思っていた部分を自分も持ち合わせているということ。

過去の振り返りによって、「自分はこういう人間なんだ!」と思っていたことは、実は、仮面をかぶっているだけで、本当の自分は…。ということが見えてくる。それが見えてくると、背伸びして自分が疲れるということも見えてくる。

恐怖症で悩んだのも、そのような考え方をしていたから、そうなったんだろうということも見えてくる。

過去の記憶は変えられないけど、過去の解釈は変えることができる!

知っているようで知らない自分。自分を知るには「過去の振り返り」。本当にそう思う。

恐怖症になりやすい人の傾向と自分を知る方法

恐怖症になりやすい人の傾向と自分を知る方法

誰でも将来への不安や恐怖を抱えて生活しているものですよね。次第にそれらが強くなって、恐怖症やうつに発展していってしまう方って、傾向があると私は感じています。どんな傾向があるのでしょうか?

あくまで、私の考えですが…。
その傾向は2つあるんじゃないかと思います。

1つ目の傾向として、
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もう短所を直すのを止めにしませんか?

もう短所を直すのを止めにしませんか?

早速ですが、質問です。

Q:『あなたは、ご自分の短所を直したいって思いますか?』

・・・

おそらく、あなたは、「はい!直したい。」と答えるでしょう。

「友人とランチ行っても、なかなか決められない…。優柔不断なところを直したい…」
「会社の飲み会に行きたくないけど、言い出せない。はっきりNoを言えるようになりたい…」
「ズバズバ、言いたいことを言ってしまうから、もっと抑えたい…」
「いつもネガティブに考えてしまうから、もっとポジティブに考えるようになりたい…」
「すぐに怒ってしまうので、寛大になりたい…」

など。

では、もう1つ質問です。

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「あなたの睡眠時間は?」という質問からの学び

「あなたの睡眠時間は?」という質問からの学び

早速、質問です。

Q:『あなたは1日、何時間、睡眠時間を取っていますか?』

・・・

この質問をすると、とても面白いものです。
自信ありげに、「4時間!」と言う方。少し間をおいて、控えめに、「…7時間です…」という方に分かれませんか?

睡眠時間って、短ければ本当にいいものですかね?

日本人って、“睡眠時間が長いと恥ずかしい”という、変わった感覚を持っている気がしませんか?

アメリカの著名人の睡眠時間は? 

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嘔吐恐怖症を克服した自己催眠術、応用が効く優れもの

嘔吐恐怖症を克服した自己催眠術、その応用例

前回、自己催眠術によって、気持ちのゆとりが生まれ、安心感、行動力、ストレス低減、睡眠など、多岐に渡って応用できるとお伝えしましたが、私の場合、嘔吐恐怖症を克服した以外に、どのようなときに自己催眠術を応用しているのかを簡単にお伝えします。

まずは、自己催眠術によって、有効性が確認されている事例です。(効果を保証するものではありません)

・疲労感、プレッシャーを取り除く
・仕事や勉強など集中力をアップする
・あがりやすい、顔が赤くなることを緩和する
・緊張による手の震え
・イライラを取り除く
・冷え症
・人目を必要以上に気にする
・眠れない
・心配ごとで食欲がなくなる
・不安からくる下痢
・体の老化
・疲れやすさ
・肩こり
・・・・

などが挙げられています。

私自身の経験の中で、自己催眠術によって、私が抱えていた/抱えている問題で効果が出た/出ている症状は、
・嘔吐恐怖症(克服済。再発せず)
・外食恐怖症(克服済。再発せず)
・不安やストレスによる胃痛
・不安やストレスによる不眠
・極度の緊張による下痢(恐怖症のときはあったが、もう起きない)
・弱気になったときのモチベーションアップ
・プレゼンテーションなどの緊張の事前緩和

ですね。あくまで私の場合の話ですが、習得して32年経った今でもこのような場面に対応しています。

自己催眠術は、本当に“一生の財産”ですよ。

年月が進めば、また新たな不安やストレスが起きるものです。
生きている以上、これらは避けられません。そんなときに自己催眠術を応用すれば、すぐに心も身体もリラックスさせることができ、体の不調や弱気になったときに、回復させることができます。

(もちろん、インフルエンザ、骨折、ケガなど、精神的な問題ではない症状には効果はありません。骨折やケガなどの外的要因の痛みを自己催眠術で低減することはできるそうですが、私にはその経験がありません)

あくまでも私の経験とはいえ、自己催眠術をマスターしたことによる効果は絶大。しかも、安心、安全、薬要らず。ベッドでも電車のつり革につかまった状態でも自己催眠術はできます。マスターすると2,3分もあれば、心も身体もリラックス状態にもっていけます。

今後、急激なAI、ITの発展で、便利な世の中になっていく反面、ヒトの仕事もより高度な知識、より高度な技術を求められ、今まで人が対応していた仕事も急激に減少していきます。しかしながら、人の心理、感情はそんなに急激に進化するものではありません。医学の進歩で人間の寿命も急激に伸びてはいますが、逆に「心の病」は急増するものと考えます。

医者に頼ることも必要ですが、まずは人が持つ「自然治癒力」を信じて、自分のことを一番よく知っているはずの自分をコントロールできるスキルが、これからはより大切になるのではないでしょうか?

その答えの1つが、「自己催眠術」だと私は信じています。

自己催眠術のデメリットとしては、即効薬でなく、体で覚えるものなので、時間が必要になります。個人差はあるものの、2ヵ月から4ヵ月ほどの期間でマスターできると思います。スポーツ選手のように練習漬けの毎日を送ることはありません。習い始めは、1日、20、30分のトレーニング時間です。

マスターすると、毎日トレーニングしなくても、不安や恐怖を感じた時にトレーニングするくらいでも対応できています。

もちろん、自己催眠術があなたにとってベストな方法だとは私は考えていません。あなたに合った克服方法があるはずです。あきらめないでくださいね。

ただただ、薬漬けにならない、あなたに見合った解決方法が見つかることを私は心から祈るばかりです。

野望を実現!アメリカで恐怖症再発?

野望を実現!アメリカで恐怖症再発?

アメリカ留学を経験した会社の新人A君に出会い、アメリカ留学の方法を聞いた。恐怖症を克服し、普通の生活を送っていた私に、次なる欲望が芽生える。アメリカを考えるように。

A君から話を聞いた次の休日、名古屋の三省堂書店に電車で向かう。A君から紹介があった本を手に入れるために。

大学時代に催眠術に関する本を探しに、新宿にある紀伊國屋書店に行ったことを思い出す。探す分野、気持ちは違うけど、当時を懐かしく感じる。今は、萎縮していた当時とは比べものならない明るい気分。

「(あった!)」

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嘔吐恐怖症から脱した私の次なる野望…

恐怖症克服と次なる野望

 
彼女と食事をする。その成功体験を積む。以前のような怖さはもう感じない。一緒に出掛けて、食事するのが当たり前に。恐怖症を完全に克服できたかは判らないが、同僚も、女性とも食事に出かけられる。普通の生活を手にすることができた。

とはいうものの、自己催眠術によって、過去の記憶が薄れたわけではない。

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嘔吐恐怖症・パニック障害克服へ向けて立ちはだかる壁

恐怖症克服へ向けての最大の課題とは?

先輩たちから誘われる飲み会、以前のような恐怖はない。普通に飲み会に行ける。さらに自信が増していく…。
少しずつだが、心に光が射しこみ、その光が確実に広がっている! それに気づく。

だが、まだ恐怖症を克服できたとは言えない。

それは、女性と2人で食事をした経験がない!
女性と2人で、居酒屋ではなく、フォーマルなレストランで食事をする…。自己催眠術でトレーニングしてきたその場面。それが当たり前にできて、初めて克服したと言えるんっじゃないか…、そう感じていた。

先輩との飲み会をはじめ、同期の親友とドライブにも行けるようになった私。
男同士なら、遠出もできる、外食もできるようになっていた。半年前には、まったく想像すらできないこと。できなかった時代に比べて、スゴイ飛躍にもかかわらず、人は欲深い生き物。1つのハードルを越えると、次のハードルに向かっていく…。

同僚とは、車で買い物に出かけたり、金沢へ出かけたり、動けるようになったものの、女性と出掛ける、女性と食事する経験がまったくない。これをクリアしないと恐怖症を克服したと言えないと、自分でハードルを高くする。

自己催眠のトレーニングは続けていたものの、6月くらいから毎日ではなく、週に1、2回にまで減った。改善している実感を得ながらも、ルーズな私。どうしたものか…。
 
こうしているうちに、入社2年目に入る。
1年前はどん底だった私が、1年を迎えられるとは…。当時、恐怖におののき、想像すらできなかった“ごく普通の生活”を手に入れつつある。

自己催眠術に感謝。平井富雄さんに感謝。教えて頂いたS先生に感謝。当時の自分のふがいなさ、自己催眠術のスゴさを思い起こしながら…。よくここまで来れたものだ!

そんなとき、新入社員が配属される。

3人の女性が配属されてきた。5月になったところで、そのうちの2名の女性と、親友と私の4人で、テニスをすしようかという話が浮上する。女性に慣れていない私は食事することに抵抗を感じていた。女性の前で、恐怖症が現れるのか…。

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