嘔吐恐怖症・パニック障害克服へ向けて立ちはだかる壁

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恐怖症克服へ向けての最大の課題とは?

先輩たちから誘われる飲み会、以前のような恐怖はない。普通に飲み会に行ける。さらに自信が増していく…。
少しずつだが、心に光が射しこみ、その光が確実に広がっている! それに気づく。

だが、まだ恐怖症を克服できたとは言えない。

それは、女性と2人で食事をした経験がない!
女性と2人で、居酒屋ではなく、フォーマルなレストランで食事をする…。自己催眠術でトレーニングしてきたその場面。それが当たり前にできて、初めて克服したと言えるんっじゃないか…、そう感じていた。

先輩との飲み会をはじめ、同期の親友とドライブにも行けるようになった私。
男同士なら、遠出もできる、外食もできるようになっていた。半年前には、まったく想像すらできないこと。できなかった時代に比べて、スゴイ飛躍にもかかわらず、人は欲深い生き物。1つのハードルを越えると、次のハードルに向かっていく…。

同僚とは、車で買い物に出かけたり、金沢へ出かけたり、動けるようになったものの、女性と出掛ける、女性と食事する経験がまったくない。これをクリアしないと恐怖症を克服したと言えないと、自分でハードルを高くする。

自己催眠のトレーニングは続けていたものの、6月くらいから毎日ではなく、週に1、2回にまで減った。改善している実感を得ながらも、ルーズな私。どうしたものか…。
 
こうしているうちに、入社2年目に入る。
1年前はどん底だった私が、1年を迎えられるとは…。当時、恐怖におののき、想像すらできなかった“ごく普通の生活”を手に入れつつある。

自己催眠術に感謝。平井富雄さんに感謝。教えて頂いたS先生に感謝。当時の自分のふがいなさ、自己催眠術のスゴさを思い起こしながら…。よくここまで来れたものだ!

そんなとき、新入社員が配属される。

3人の女性が配属されてきた。5月になったところで、そのうちの2名の女性と、親友と私の4人で、テニスをすしようかという話が浮上する。女性に慣れていない私は食事することに抵抗を感じていた。女性の前で、恐怖症が現れるのか…。

運よく(?)、テニスはできるけど、彼女たちは夜、用事があるので、13:00~17:00ならという条件。食事することがないので、ある意味、ホッとする。でも、こういう場面を乗り切らないと、残念な気持ちもあった。

当日、テニスが終わり、また次の休みにテニスしたいと話がでる。次回は、夕飯までお付き合いしてくれる約束を。チャンスだけど、大丈夫かな。不安が心に生まれる。

最近、ご無沙汰になっている自己催眠術をやろうと寝る前にトレーニングをする。この数ヵ月、トレーニングしていない私。

平井富雄さんの著書に書いていることは本当だった!

『いったん体でおぼえたら、体はけっして忘れることはない。・・・頭でおぼえたことは、たいていの人は、その八割を忘れてしまっている。…しかし、体でおぼえたことは強い。十割、ときにはそれをうわまわって、体の記憶は効果を発揮するのである。』
 -『自己催眠術 劣等感からの解放・6つの方法』(平井富雄 光文社)から抜粋 –

体が覚えていた!
自分の力だけで、すんなり催眠状態に入れた。そして、4人で楽しく食事をするシーンを創り上げる。

約束の当日、4人ではあったが、女性と食事している私がいる!
今まであきらめていたシーンが現実に起きている!

あとは、女性と2人きりで、フォーマルなレストランで食事をすること。これが最大の課題。

次回は「恐怖症克服への最大の課題が目の前に」をお伝えします。

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