もしかすると、
「あの失敗はもう二度としたくない」って
思っていることがあるかもしれません。
次の昔話しから、今、ここで、
「失敗」について考えてみませんか?
****************
むかしむかし、ある静かな村の外れに
「レイ」という女性が住んでいました。
レイは手先が器用で、美しい織物を
織ることで知られていましたが、、、
ある時、たった一度の失敗をしてから
自分の手を信じられなくなったのです。
その失敗とは、王宮に納めるはずだった、
大切な布に薄っすら、にじんだ涙のシミが
残ってしまったことでした。
国王はレイを責めませんでしたが、
彼女自身、それを深く悔いていました。
それ以来、レイは糸車を片づけ、
庭いじりだけをして暮らしていました。
季節は移り変わり、時は流れ、
庭には小さな花が咲くようになりました。
しかし、レイのココロだけは、
当時の失敗の日から時が止まったまま。
そんな、ある日、一羽の小さな鳥が
レイの庭にやってきました。
その鳥は、レイの前で、
口ばしから何かを土に落としました。
「これは、“光の種”。昨日の涙を、
明日の花に変える種なんだよ」。
鳥は言いました。
「そんなこと、できるの?」と
レイは笑いました。
「もちろんさ。だって、
今日のレイさんは、あの頃とは違う。
見える空も、風も、あなたのココロも
当時とは、すべて違ってるでしょう?」
レイは、疑いながらも、その種を
庭の隅に植え、水をあげました。
数日後、小さな芽が出て、やがて
それは美しい銀色の花を咲かせました。
その花びらには、まるで
幻想的な糸のような輝きがありました。
それを見たレイのココロの中に、
温かく静かな風が吹きました。
「そうなんだ! 私の時間は
あの失敗の日のまま、止まっている。
でも、この手は、その後もずっと、
時を越えて成長していたんだ!」
次の日、レイは、片づけていた
織り機のカバーをゆっくり取りました。
久しぶりだったこともあり、
指は少しぎこちなかったけど
ココロは以前とワクワクして違い、
ココロの底からワクワク。
そして、織った布には、庭に咲いた
銀の花の模様が織り込まれました。
その布は、
「昨日より今日を生きる」
それを教えてくれた、優しくて
イキイキとしていました。
レイはその布を、町の広場に広げ
「この布は、”今の私のココロ”です」と
微笑みながら言いました。
それからも、毎朝、
レイは「新しい今日の気持ち」で
糸をつむぎ、新しい布を織りました。
かつての失敗は、彼女の糧となり、
銀の花を咲かせる“光の種”と
なっていたのです。
おしまい
****************
失敗した当時のあなたは
「過去の自分」ですよね。
そして、その当時の人や環境も、
今現在はほとんどが違っています。
さらには、、、
当時の失敗で得た学びによって、
あなたは、より成長しています。
これから、あなたが出逢う人、
あなたの行動は、当時とは
すべてが違うのです。
それこそ、
あなたの本当の、、、
生きる役割、生きる意味に
つながっていきます。
ですから
「昨日より今日」、
「日々、新しい気持ち」で、
お過ごしくださいね。
実際、、、 そもそも、
『失敗という言葉はなく、
すべては学び』ですから。
今回は以上です。




