人は、過去に縛られるのではありません。
でも「上手くいかない」,「変われない」と
もし、そう思われているのでしたら、、、
「リリィ」さんのお話しが、縛りから
解放されるヒントになるかもしれません。
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むかしむかし、霧の谷に
「リリィ」という女性が住んでいました。
リリィは、美しい布を織る、
素晴らしい才能を持っていましたが、
長い間、納得できる布を1枚も
織れずにいました。
「上手く織れないわ。また失敗だわ。
どうせ私にはムリなんだわ・・・」
そう小さく つぶやくたび、
ココロの奥にある光が少しずつ
消えていくのを感じていました。
そんなある日、霧の合間から
一筋の輝く光のように、まぶしい
一人の老女が現れました。
老女は、うっすら笑みを浮かべながら
一歩一歩、ゆっくりとリリィの家の方に
向かってきました。
老女は、仙人のような輝くオーラを持ち、
今のリリィの悩みを見透かしていて、
リリィのココロに、再び光を与えるために
彼女の元へやってきたのです。
老女は、リリィの家の前で立ち止まり、
窓辺にある織り機をじーっと見つめました。
そして、老女は、
深い眼差しの奥に優しい笑みを浮かばせ、
リリィを前から知っていたかのように
そっと、リリィに言葉を紡ぎました。
「織物はね、未来を編むものだよ。
過去を編むものじゃないのよ」
リリィは驚きました。
「未来を編む? どういうことかしら?」
リリィは声を震わせながら言いました。
「私は、もう上手く布を編めないのです。
失敗ばかりで、思うようにできないのです。
ところで、”未来を編む”って、
どういうことなのか、教えてください」
老女は、一本の金の糸を取り出し、
リリィの手に乗せました。
その糸は
とても細く、弱々しく見えるのに、
なぜか、凛とした輝きがありました。
「この糸はね、
未来を決めるのではなく、未来を選ぶ糸。
過去に縛られ、その過去から
これからの未来を決めてしまうと
輝きが消え、すぐに切れてしまうのよ。
でもね、
柔らかく、望む未来を描いて編むと
見たこともない美しい模様になるのよ。
実はね、『あなたの思い描く未来』が
あなたの本当の力を抑え込んでいるのよ」
リリィは、その言葉を聞いて、
ココロの中に何かがパーンと弾けたのです。
そして、次の日、リリィは、
そっと織り機に糸をかけました。
手は震えましたが、その震えは、
怖れではなく、明るい未来へ旅立つ
ドキドキ、ワクワクから来る震えでした。
老女から預かった金の糸を織り機に通し、
織り機をやさしく動かしていきました。
最初は、小さな1枚の布切れに見えました。
でも一枚、また一枚と編んでいくと
布には、未来を閉じ込めるような重さが消え、
小鳥が、澄み切った青空に向かって
羽ばたいていくような軽やかさが宿りました。
「私が『変われない』と思っていたのは、
過去のせいじゃなかった。未来を怖がって
自分で編む手を止めていただけだったのね」
そう気づいたリリィの瞳は、イキイキと輝き、
谷に射す朝日より美しくキラめいていました。
やがて、リリィが織った布は霧の谷を越え、
街の人のココロにトキメキを与えていきました。
失敗の影でも、後悔の跡でもなく、
「まだ見ぬ未来、望みを信じて編む」という
小さな希望の光の集まりが、そうさせたのです。
そして、今もリリィは
毎朝、金の糸をかけながら つぶやくのです。
「未来は縛るものじゃない。
未来は、私が今日、編んでいくものなの」
おしまい
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『人は過去に縛られるのではありません』
私もそう思います。
でも、、、
『過去の経験の集大成』とは云うものの
『あなたが描いている未来』こそ、
あなた本来の生き方のベースです。き、、、
『ありのままの自分』が目覚め、
より良い過ごし方ができると
私は思っております。
まだまだ、お互い、
ブラッシュアップの日々が
続きますね…。
今回は、以上です。




