恐怖の寮生活がスタート、でも意外で不思議な感覚が…

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恐怖の大学寮生活と不思議な感覚

 
小学4年のある日の出来事によって、吐くことを恐れるようになる。小学6年生では給食を残さず食べされられたことで、小さな怖さが大きな恐怖になる。人前で食べることを考えるだけで、身体に異変が起きるようになる。

高校2年のとき、友人に誘われた“中華料理店”で、突然、身体に異変が起きてしまった私は、外では食事しないように取り計らい、何とか大学生活に入ります。

大学も、ごはん時を避けた約束、夕飯は自炊で乗り切ろうと考えていました。4月に入り、大学の寮に入ります。寮に到着すると、驚くほど古い建物で、決してキレイではありませんでしたが、私にとっては、古臭い方が落ち着きました。

先輩方に挨拶をしましたが、まだ春休み期間なので、ほとんどの方が帰省していて、先輩もまだ2,3人しか寮にいませんでした。その日、新人は私含めて、3名が入寮。私の部屋に案内され、実家から届いている荷物を片付け、自炊して夕飯を食べ、また部屋を整え、0:00ごろ眠りにつきます。

グッスリ眠っているとき。突然、部屋のドアが響きます。

ドンドンドン!。
「おい、1年、起きろ! 起きろ! グラス持参で13号室に集合!」
ドンドンドン!
「早よ、来いや!」

夜中の2時過ぎ。

寝起きで、ボーッとしながら、その日に入寮した3人の1年生が13号室に。

いつの間にか、先輩が6人ほどいて、13号室で酒を飲んでいる。

「グラス持ってきたか!」

とウィスキーをストレートでグラスに注がれる。

「一気に飲めや」 (現代社会では、禁句ですよ!)

寝起きで、ボーッとしているのが幸いしたかもしれない。身体に異変が起きるまでもなく、グラスに注がれたウィスキーを飲むしかなかった。グラス全部は飲めない。しかもストレートで。

1/3ほど飲んで、一息つくと、
「おいおい、全部飲めんのか!」と言われる。

「まぁ、今日はいいか」と酔った先輩。そして、驚きの一言が・・・。

「第3土曜日の新人歓迎コンパ、楽しみやな。オマエら、そん時、ドンブリで日本酒一気飲みしなあかんで。ゲロゲロ吐くまで飲まされるでっ」

「(ウソだろ! そんな話、聞いてないぞ!)」
心はオドオドする。

シャッキーと一気に目が覚める。

「(小学4年のときに吐いたのがキッカケで、吐くことに怖さを感じ、小学6年の給食によって恐怖症になったけど、よーく考えたら、小学4年のあの夜以来、8年間、吐いたことないよな・・・。 でも、あと3週間後の新人歓迎コンパで吐くことが避けられんということか? これはヤバい!)」

不安と恐怖を感じはじめる。これは本当にピンチ。何とか逃げる方法ってないか?

さっき飲んだウィスキーが身体にまわってくる。じわじわ酔ってくる。

そんなときだった。

「(あれっ、身体に異変が起きない! どうして?)」

ストレートで、しかも空腹で飲んだウィスキーが身体中に広がる感じ・・・。

なぜか、飲まされて、歓迎会の話で、ビビっている状態なのに、思ったほどの恐怖を感じない!
身体もなぜか異変が起きない! なんか意外。そして不思議な感覚が芽生える。

先輩たちの歓迎会の話しにビビりながらも、酔っぱらうことで気分が楽になっていることに気づく。

次回は「恐怖の新人歓迎コンパで、怖れていたことが8年振りに・・・」をお話しします。

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