「カウンセリングって、保険も効かず、かなりお金がかかります。最後までやって結局効き目がなかったら馬鹿になりません…」
この質問って、とてもよく解ります。
「自己催眠術」を教えてもらう前に、お金を納めたシーンは今でもよく覚えています。そして「（これだけ払って、もし効果がなかったら…）」という思いも確かに頭にありましたから。ただ、その時はお金よりも、何とか克服したいという焦りの気持ちの方が強かったですが･･･。
“お金を使う以上、成果を期待する…”、
その気持ちはとても解るんですが、それって、解決するまでの時間がかかってしまうんじゃないかと感じます。
なぜなら、、、
これが正しい、これが間違いということではないですが、、、
１つの考えをお話しします。どう捉えるかは、あなたが決めてください･･･。
では、まず極端な例として、もし「無料」で教えてくれるとしたら、「よし無料なら真剣にやってみよう」と思うでしょうか？
おそらく、興味を持ちながらも、
「無料で？ 怪しいな…。タダで問題が解決するなら、今こんなに苦労してないよ」と、まずは疑いませんか？
もう１つ「無料」の商品やサービスについて、次の質問に、あなたはどう答えますか？
Q1：無料で手にしたもので、今でも続けているものはありますか？
Q2：無料で手にしたもので、価値があったものはありましたか？ 今もそれは残っていますか？
例えば、近所にあるフィットネスジムが「３ヵ月無料。退会自由」というイベントをしていれば、あなたは申し込むかと思います。「運動不足だし、とりあえず３ヵ月やってみようか！」と。
おそらく、最初の１、２週間くらいは、積極的にそのジムに通うとは思います。でも、
それ以降は、どうでしょうか？
かなりの方が、「忙しくて時間がない」、「今日でなくてもいいか」って、行かなくなるものです。
なぜなら、
「無料」だから。「痛みがない」んですね。
痛みがないから、行かなくても損はしません。そして「別に今日、行かなくてもいいよな」と先延ばし。そのうち、行かないまま３ヵ月が過ぎて、申し込まなくなるものです。「無料だから、まあいいか」って。それで終わりです。続かないものです。
「無料」で手にしたものって、あなたも私も痛みがないから真剣にならないと思うんですね。（もちろん相手側は、無料でも、あなたよりは真剣に取り組むはずです。これからのお客さんになるかもしれませんので）
でも、あなたが真剣にならない限り、どんなことをやっても、何をやっても効果は出ないですし、時間もかかってしまいます。
「無料」という例は、極端な例だったかもしれません。
では、
「有料なら」どうかと言うと、先ほどのフィットネスジムを例にしてみます。
もし、あなたが、月￥10,000の会費を払っていたら、多少忙しくても、損したくないから、もったいないないから、「行かなきゃ」という気持ちが働くかと思います。「今月はまだ１回しか行っていないな。もったいないから、今日行っておこうか…。続けないと理想の体にならないし…。」など。
いやらしい言い方ですが、お尻を叩きながらも、続けないと･･･という心理が働くかと思います。それが積もってくると、徐々にそれが効果につながり、「これ、効果あるじゃん！」と積極的に通うようになるかと思います。
「有料はいいんだけど、高すぎるのはちょっと…」
と思われるなら、払える上限を決めて、それでどうするのかを決める手もありだと私も思います。
例えば、
「５万円使って、最悪、効果がなかったとしても仕方がない。それより高額なら断る」というあなたなりのルールを決めるなどして。判断すればよいかと思います。
相手も、あなたからお金を預かる以上、より真剣になるはずですし…。
「￥5,000、いや、￥1,000でも損したくない」というのであれば、インターネット上で情報をかき集め、ご自分なりの解決方法をまとめあげて実践する選択もあるかと思います。もちろん、時間はかかりますが･･･。
お金を使う以上、成果を期待する気持ちは判りますが、やはり試さないことには選択肢がいつまでも広がったまま、解決策が絞れません。
世の中にある商品やサービスでも、全員に価値がある、全員に効果がある、全員の人生が変わったというものは残念ながら存在しません…。ダイエット商品でも。健康商品でも。車でも。服でも。医者でも。薬でも。人によって合う/合わないが出てしまうものです。
ホンダの創設者、本田宗一郎さんの言葉に
『人生は「見たり」「聞いたり」「試したり」の三つの知恵でまとまっているが、一番大切なのは「試したり」であると思う』
この「試したり」はお金の話ではないですが、
あなたがお金を払ってでも試していかないと、あなたに合った解決策とは出会えないかと思います。
もちろん、試す予算は、あなたなりに決めていただいて…。
