嘔吐恐怖症克服体験秘話 の記事一覧

嘔吐恐怖症克服へのヒントを発見?

嘔吐恐怖症克服のヒントを発見?

恐怖症そのものは、まったく改善されないけど、大学の寮でお酒を飲まされ続けているうちに、お酒で酔うと身体がリラックスして、不安や恐怖が徐々に治まっていく感覚に気づく。これは大きな発見。

4月第3週の新人歓迎コンパが終わると、寮の先輩は、お酒の一気飲みを強要しなくなる。それは、
「最初に酒の怖さを知っておいた方がいい」と。なるほど!

寮内では、毎晩どこかの部屋で何人かが集まって、楽しくお酒を飲んでいるのが当たり前の風景。酔っぱらい、楽しく騒ぐ。時には、しみじみと語り合うこともある。お酒を飲む楽しさ、良さが見えてくる。そうしている内に、自炊して自分の部屋で夕飯を食べていた私も、他の部屋で食べ物を食べることに恐怖を感じなくなっていく。

とはいうものの、吐くことへの恐怖は残るまま。

ある日の夕方、先輩から
「今日は久しぶりに外へ飲みに行くぞ!」と居酒屋へ誘われる。ヤバい!外食だ!

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恐怖の新人歓迎コンパと8年振りの嘔吐

恐怖の新人歓迎会

大学の寮に入寮したその深夜、酔った先輩たちに起こされ、ウィスキーを一気飲みさせられ、新人歓迎コンパの概要を聞かされた話しを前回しました。

「第3土曜日の新人歓迎コンパ、楽しみやな。オマエら、そん時、ドンブリで日本酒一気飲みしなあかんで。ゲロゲロ吐くまで飲まされるでっ」

この話が鮮明に頭に残る。ウィスキーの酔いがまわる。
その話で、ビビっている状態なのに、身体は異変を起こさない!
意外。不思議な感覚。酔うことで気分が楽になっていることに気づく。

朝4時くらいにお酒がなくなり、飲み会はお開き。3週間後の新人歓迎コンパにビビりながらも、気分良く、布団に入る。

朝、10:00ごろ目が覚める・・・。

先輩たちが話していた新人歓迎コンパの話を思い出すだけで、怖くなる。どんぶりで日本酒を一気飲みしたら、間違いなく吐くだろう。そう考えるだけでドキドキ、怖い。

「(急用で実家に帰らなければならないとウソをついて避ける?)」
「(1年生で話し合って、歓迎コンパはボイコットする?)」

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恐怖の寮生活がスタート、でも意外で不思議な感覚が…

恐怖の大学寮生活と不思議な感覚

 
小学4年のある日の出来事によって、吐くことを恐れるようになる。小学6年生では給食を残さず食べされられたことで、小さな怖さが大きな恐怖になる。人前で食べることを考えるだけで、身体に異変が起きるようになる。

高校2年のとき、友人に誘われた“中華料理店”で、突然、身体に異変が起きてしまった私は、外では食事しないように取り計らい、何とか大学生活に入ります。

大学も、ごはん時を避けた約束、夕飯は自炊で乗り切ろうと考えていました。4月に入り、大学の寮に入ります。寮に到着すると、驚くほど古い建物で、決してキレイではありませんでしたが、私にとっては、古臭い方が落ち着きました。

先輩方に挨拶をしましたが、まだ春休み期間なので、ほとんどの方が帰省していて、先輩もまだ2,3人しか寮にいませんでした。その日、新人は私含めて、3名が入寮。私の部屋に案内され、実家から届いている荷物を片付け、自炊して夕飯を食べ、また部屋を整え、0:00ごろ眠りにつきます。

グッスリ眠っているとき。突然、部屋のドアが響きます。

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嘔吐恐怖症から逃げ続けた大学受験

嘔吐恐怖症から逃げ続けた大学受験

 
小学4年のある日の出来事によって、吐くことを恐れるようになる。小学6年生では給食を残さず食べされられたことで、小さな怖さが大きな恐怖になる。人前で食べることを考えるだけで、身体に異変が起きるようになる。

高校2年のとき、友人に誘われた“中華料理店”で、突然、身体に異変が起きてしまった話を前回お伝えしました。やはり、小学6年で発生した身体の異変、4年以上経っても、身体はしっかり覚えていました。もう外食できない身体、人と食事ができない身体に。友人との約束は避け、家でしか、まともに食事ができなくなっていました。

大学入試は、まず共通テスト(旧 共通一次試験)近くの国公立大学で受けます。私は岐阜薬科大学で受験。当時、プレッシャーを感じると、一気に食欲が落ちました。もちろん、嘔吐恐怖症を引きずっているので、余計に食べたくありません。共通一次試験があと4日くらいに迫ると、自宅ですら食べ物が、ほとんど喉を通らなくなってしまいました。受験のプレッシャーによって、すぐにでも吐きそうな気分になっていました。

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恐怖症は自然に治る?高校2年のある日曜日!まさか…

恐怖症は自然に治る?

 
小学4年のある日の出来事によって、吐くことを恐れるようになる。小学6年生では給食を残さず食べされられたことで、小さな怖さが大きな恐怖になる。人前で食べることを考えるだけで、身体に異変が起きるようになる。

中学の3年間、高校1年の4年間、吐くことへの怖さは残っていたが、小学6年のように身体に異変が起きることもなく、穏やかな日々を送っていた。とはいうものの、午後の授業で大勢が集まる集会などがある場合は、昼ご飯をほとんど食べず、胃の中をほとんど空にしていた。友人との約束も、ごはん時は避けていた。

他人と食事するような場面を避けていたこともあり、中学に入ってから、あの身体の異変が起きていない。
そして、高校2年のある日曜日のこと…。

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中学・高校での生活で、嘔吐恐怖・パニック症が消えた?

中学・高校は恐怖症知らず?

 

小学4年のある日の出来事によって、吐くことを恐れるようになる。小学6年生では給食を残さず食べされられたことで、小さな怖さが大きな恐怖になる。人前で食べることを考えるだけで、身体に異変が起きるようになる。

恐怖に打ちひしがれ、身体まで蝕まれてしまった小学6年が終わり、中学生に。

姉から「中学校は給食について何も言わない。先生も職員室で食べるから教室にいないよ」。
高校は給食でなく弁当だから、これで、一生、給食で悩むことはない!

中学1年。姉が言っていたことは、本当だった!(当たり前か・・・)

給食時間。おかずを食べ、牛乳は一気飲み。パン3枚は残す毎日。

クラスメイトも、(特に女生徒は)パンを残す人が多い。
もちろん、給食を残すことについて、誰も話題にしない。

「(こんな世界を待っていたんだ!)」

もう、給食時間を恐れることはない!
1時間目、2時間目・・・、給食時間が近づいても、身体は異変を起こさない。

時間が恐怖症を解決する…、そう考える自分。

部活を終え、友人と帰路につく。田んぼの中にある農道を歩きながら、友人が「お腹が減った」!と、給食で残したパンを食べ始める。私もお腹が空いていたのと、周りが田んぼばかりの風景という安心感もあり、私も残したパンを食べながら、家へ向かう。できるじゃないか!

こんな穏やかな日々が続く。

しかし、心には1つの不安が…。

やはり吐くことを恐れる自分がいる。

給食後の5時間目、6時間目の時間に、体育館やグランドで大勢が集まる学年集会や映画上映会などがあるときは、給食をほとんど食べなかった。おかずは少量、牛乳は残す…。もちろん、少量しか食べないことについては周りは何も言わない。

相変わらず、中学生になっても友人との約束は、ごはん時を避ける。親から外食に誘われても、約束があるから、部活動があるからと避ける。

吐くことへの恐れが、心には残り続けている…。

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恐怖症の私が、小学6年の残り6ヵ月をどう過ごしたか?

恐怖症の私が、小学6年の残り6ヵ月をどう過ごしたか?

 
小学6年生の給食での出来事によって、心の中だけだった嘔吐への恐怖が、身体に異変が起きるようになってしまいました。それからは、前回お伝えしたように、外食できない、友人宅でも食事ができない、外出のとき電車の中が怖い、飲食店からの匂いで気分が悪くなるなど、行動範囲、時間範囲が狭まり、人との付き合いも制限されてしまいます。

逃げ場もなく、相談できる相手もいない、解決策もわからない、夢も希望も持てない。
ただ、吐くことを恐れ、人と食べることを恐れる毎日。

もう生きるのがつらい。終えようと考えたけど、それも怖くてできない自分・・・。
いつでも生きるのは止められると考え直し、学校へ行くも、毎日同じ繰り返しが続く。

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恐怖症で未来に絶望!悩み抜いたある日曜の10時間

恐怖症により未来へ絶望する

小学6年生の給食での出来事によって、心の中だけだった嘔吐への恐怖が、当たり前のように身体に異変が起きるようになってしまいました。それからは、野球を辞める、家族との外食も行けない、食事時間を避けての友人との約束。人混みも電車に乗るのも怖くなり、デパートなどに行くとトイレの位置を確認する。外出すると飲食店から匂いだけでも気分が悪くなってしまう…。

母から担任に言ってもらっても、給食を残すことは許されない…。
担任に監視され続ける給食。朝起きると憂うつな気分。胃腸薬を飲む毎日。給食時間が近づくにつれ身体は異変が起きる。日曜日ですら、身体に異変が起きる…。

もう逃げ場もなく、相談相手もいない。
解決策もなく、なすがまま。
行動範囲が狭くなり、周りが信じられなくなっていく…。

こんな生活は本当にもうイヤだー!!

ある日曜日の朝を迎える。

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恐怖症になった私が小学6年の6ヵ月でどれだけ変わったのか

恐怖症になった私の6ヵ月の変化

小学6年生の給食での出来事によって、心の中だけだった嘔吐への恐怖が、当たり前のように身体に異変が起きるようになってしまいました。

6年生になって、5月から給食を残さず食べなさい!と言われ、おかずを食べ、牛乳は一気飲みするまでは何とかできたんですが、パン2枚がなかなか喉を通ってくれません。給食時間にとどまらず、昼休み、掃除の時間まで、担任の監視のもと、パンを喉に通すことができませんでした。

こんな毎日を送っていたこともあり、給食時間が近づくにつれ、
頭から血の気が引き、額から冷や汗が垂れ、ドッキンドッキンと聞こえるほど激しく心臓が鼓動する。口の中がカラカラに渇き、喉が硬直する。呼吸が小刻みに早く荒くなる。手や足の先がピリピリとシビれてくる。胃がキリキリ痛む。吐きそうな気分になる、、、

身体に、そんな異変が起きるようになってしまいました。

次第に、身体の異変は、日曜日の午後過ぎてからも起こるようにもなりました。

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「給食を残さず食べなさい!」は嫌がらせ?

給食を残さず食べなさいは先生の嫌がらせ?

 
小学6年生の給食での出来事によって、心の中だけだった嘔吐への恐怖が、当たり前のように身体に異変が起きるようになってしまったこと、母に相談して給食を残してもいいと言ってくれた担任。これで給食時間の恐怖から逃れられる喜び。しかし、それはたった1日だけ。また恐怖に打ちひしがれる日が再び来るなんて…。

給食時間が近づくにつれ、身体に異変が起きるのが当たり前になる。

頭から血の気が引く。額から冷や汗が出てくる。ドッキンドッキンと聞こえるほど激しく心臓が鼓動する。口の中がカラカラになる。喉が硬直する。呼吸が小刻みに早く荒くなる。手や足の先がピリピリとシビれる。胃がキリキリ痛む。吐きそうな感じになる。

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