嘔吐恐怖症克服 の記事一覧

嘔吐恐怖症克服への糸口になる出会い

嘔吐恐怖症克服への糸口

 
吐くことへの恐怖、人と食事をする恐怖。何とか慣れた仲間と居酒屋へ行くことができるようになったものの、恐怖症によって、普通の生活すら影響が出てしまう・・・。そして大学2年のある日。イタリアンレストランで、高校2年と同じ失態が発生し、親友を失う羽目に。

何とかしないと!
考えても、どうしていいのか? まったくわからない、まったく進まない…。

大学生活で、お酒を飲み、酔えば不安や恐怖が引いて、リラックスできると知ったが、慣れた仲間となら…と限定される。そんな仲間と外で食べるとすれば居酒屋に限定されていた。

お酒を飲んで、酔いがまわってくると、不安や恐怖が引いてくることが、何かヒントにならないのか?

ヒントを探すしかない。
ヒントになるような本がないだろうか?

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嘔吐恐怖症のせい・・・、大きすぎる代償

恐怖症によって親友を失う

 
吐くことへの恐怖、人と食事をする恐怖。何とか慣れた仲間と居酒屋へ行くことができるようになったものの、女性とお付き合いできない、食事付きのバイトができない私。恐怖症によって、行動範囲が限定され、普通の生活すら影響が出てしまう・・・。友人との騙し騙しの約束もこれ以上…。

私が、欲しかったもの、手に入れたかったもの、

ごく普通の生活・・・。
『どこでも、誰とでも食事ができる生活』

それだけ。

でも、
どうやって恐怖症を克服できるのか? 
どこの誰が、その方法を知っているのか?
恐怖症を治せる方法が果たしてあるのか?

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恐怖症になっていなければ・・・。欲しいものはコレだけ!

恐怖症になっていなければ・・・、欲しいものはコレ!

お酒を飲んで酔うと気分が楽になる。居酒屋なら食べる量など誰も気にとめないから、さらに楽になることが解った私。恐怖症改善への何かのヒントになるんじゃないかと感じはじめていた。

しかし、それはあくまで知っている仲間に限定されていた。

同僚から、合コン(他の大学の女性との飲み会)に何度か誘われたが、受けるのが怖い自分がいた。
「ごめん。オレ、そういうの苦手なんだ。女性は苦手なんだ」と、大ウソ(?)をついて、合コンは避けた。正直言うと、もし合コンへ行って身体に異変が起きたらどうしようと恐れたから。

妄想にすぎない話だが・・・。
もし合コンに行って、酔いの力で身体の異変が起きず、楽しい時間を過ごせました、そこに意中の女性がいたとする・・・。だとしても次のアクションに進めないから。何人かでドライブに行こうとしても、二人で会いたくても、吐くことが怖いから、食事できない。僕には越えられないハードル。

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嘔吐恐怖症克服へのヒントを発見?

嘔吐恐怖症克服のヒントを発見?

恐怖症そのものは、まったく改善されないけど、大学の寮でお酒を飲まされ続けているうちに、お酒で酔うと身体がリラックスして、不安や恐怖が徐々に治まっていく感覚に気づく。これは大きな発見。

4月第3週の新人歓迎コンパが終わると、寮の先輩は、お酒の一気飲みを強要しなくなる。それは、
「最初に酒の怖さを知っておいた方がいい」と。なるほど!

寮内では、毎晩どこかの部屋で何人かが集まって、楽しくお酒を飲んでいるのが当たり前の風景。酔っぱらい、楽しく騒ぐ。時には、しみじみと語り合うこともある。お酒を飲む楽しさ、良さが見えてくる。そうしている内に、自炊して自分の部屋で夕飯を食べていた私も、他の部屋で食べ物を食べることに恐怖を感じなくなっていく。

とはいうものの、吐くことへの恐怖は残るまま。

ある日の夕方、先輩から
「今日は久しぶりに外へ飲みに行くぞ!」と居酒屋へ誘われる。ヤバい!外食だ!

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恐怖の新人歓迎コンパと8年振りの嘔吐

恐怖の新人歓迎会

大学の寮に入寮したその深夜、酔った先輩たちに起こされ、ウィスキーを一気飲みさせられ、新人歓迎コンパの概要を聞かされた話しを前回しました。

「第3土曜日の新人歓迎コンパ、楽しみやな。オマエら、そん時、ドンブリで日本酒一気飲みしなあかんで。ゲロゲロ吐くまで飲まされるでっ」

この話が鮮明に頭に残る。ウィスキーの酔いがまわる。
その話で、ビビっている状態なのに、身体は異変を起こさない!
意外。不思議な感覚。酔うことで気分が楽になっていることに気づく。

朝4時くらいにお酒がなくなり、飲み会はお開き。3週間後の新人歓迎コンパにビビりながらも、気分良く、布団に入る。

朝、10:00ごろ目が覚める・・・。

先輩たちが話していた新人歓迎コンパの話を思い出すだけで、怖くなる。どんぶりで日本酒を一気飲みしたら、間違いなく吐くだろう。そう考えるだけでドキドキ、怖い。

「(急用で実家に帰らなければならないとウソをついて避ける?)」
「(1年生で話し合って、歓迎コンパはボイコットする?)」

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恐怖の寮生活がスタート、でも意外で不思議な感覚が…

恐怖の大学寮生活と不思議な感覚

 
小学4年のある日の出来事によって、吐くことを恐れるようになる。小学6年生では給食を残さず食べされられたことで、小さな怖さが大きな恐怖になる。人前で食べることを考えるだけで、身体に異変が起きるようになる。

高校2年のとき、友人に誘われた“中華料理店”で、突然、身体に異変が起きてしまった私は、外では食事しないように取り計らい、何とか大学生活に入ります。

大学も、ごはん時を避けた約束、夕飯は自炊で乗り切ろうと考えていました。4月に入り、大学の寮に入ります。寮に到着すると、驚くほど古い建物で、決してキレイではありませんでしたが、私にとっては、古臭い方が落ち着きました。

先輩方に挨拶をしましたが、まだ春休み期間なので、ほとんどの方が帰省していて、先輩もまだ2,3人しか寮にいませんでした。その日、新人は私含めて、3名が入寮。私の部屋に案内され、実家から届いている荷物を片付け、自炊して夕飯を食べ、また部屋を整え、0:00ごろ眠りにつきます。

グッスリ眠っているとき。突然、部屋のドアが響きます。

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嘔吐恐怖症から逃げ続けた大学受験

嘔吐恐怖症から逃げ続けた大学受験

 
小学4年のある日の出来事によって、吐くことを恐れるようになる。小学6年生では給食を残さず食べされられたことで、小さな怖さが大きな恐怖になる。人前で食べることを考えるだけで、身体に異変が起きるようになる。

高校2年のとき、友人に誘われた“中華料理店”で、突然、身体に異変が起きてしまった話を前回お伝えしました。やはり、小学6年で発生した身体の異変、4年以上経っても、身体はしっかり覚えていました。もう外食できない身体、人と食事ができない身体に。友人との約束は避け、家でしか、まともに食事ができなくなっていました。

大学入試は、まず共通テスト(旧 共通一次試験)近くの国公立大学で受けます。私は岐阜薬科大学で受験。当時、プレッシャーを感じると、一気に食欲が落ちました。もちろん、嘔吐恐怖症を引きずっているので、余計に食べたくありません。共通一次試験があと4日くらいに迫ると、自宅ですら食べ物が、ほとんど喉を通らなくなってしまいました。受験のプレッシャーによって、すぐにでも吐きそうな気分になっていました。

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恐怖症は自然に治る?高校2年のある日曜日!まさか…

恐怖症は自然に治る?

 
小学4年のある日の出来事によって、吐くことを恐れるようになる。小学6年生では給食を残さず食べされられたことで、小さな怖さが大きな恐怖になる。人前で食べることを考えるだけで、身体に異変が起きるようになる。

中学の3年間、高校1年の4年間、吐くことへの怖さは残っていたが、小学6年のように身体に異変が起きることもなく、穏やかな日々を送っていた。とはいうものの、午後の授業で大勢が集まる集会などがある場合は、昼ご飯をほとんど食べず、胃の中をほとんど空にしていた。友人との約束も、ごはん時は避けていた。

他人と食事するような場面を避けていたこともあり、中学に入ってから、あの身体の異変が起きていない。
そして、高校2年のある日曜日のこと…。

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中学・高校での生活で、嘔吐恐怖・パニック症が消えた?

中学・高校は恐怖症知らず?

 

小学4年のある日の出来事によって、吐くことを恐れるようになる。小学6年生では給食を残さず食べされられたことで、小さな怖さが大きな恐怖になる。人前で食べることを考えるだけで、身体に異変が起きるようになる。

恐怖に打ちひしがれ、身体まで蝕まれてしまった小学6年が終わり、中学生に。

姉から「中学校は給食について何も言わない。先生も職員室で食べるから教室にいないよ」。
高校は給食でなく弁当だから、これで、一生、給食で悩むことはない!

中学1年。姉が言っていたことは、本当だった!(当たり前か・・・)

給食時間。おかずを食べ、牛乳は一気飲み。パン3枚は残す毎日。

クラスメイトも、(特に女生徒は)パンを残す人が多い。
もちろん、給食を残すことについて、誰も話題にしない。

「(こんな世界を待っていたんだ!)」

もう、給食時間を恐れることはない!
1時間目、2時間目・・・、給食時間が近づいても、身体は異変を起こさない。

時間が恐怖症を解決する…、そう考える自分。

部活を終え、友人と帰路につく。田んぼの中にある農道を歩きながら、友人が「お腹が減った」!と、給食で残したパンを食べ始める。私もお腹が空いていたのと、周りが田んぼばかりの風景という安心感もあり、私も残したパンを食べながら、家へ向かう。できるじゃないか!

こんな穏やかな日々が続く。

しかし、心には1つの不安が…。

やはり吐くことを恐れる自分がいる。

給食後の5時間目、6時間目の時間に、体育館やグランドで大勢が集まる学年集会や映画上映会などがあるときは、給食をほとんど食べなかった。おかずは少量、牛乳は残す…。もちろん、少量しか食べないことについては周りは何も言わない。

相変わらず、中学生になっても友人との約束は、ごはん時を避ける。親から外食に誘われても、約束があるから、部活動があるからと避ける。

吐くことへの恐れが、心には残り続けている…。

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恐怖症の私が、小学6年の残り6ヵ月をどう過ごしたか?

恐怖症の私が、小学6年の残り6ヵ月をどう過ごしたか?

 
小学6年生の給食での出来事によって、心の中だけだった嘔吐への恐怖が、身体に異変が起きるようになってしまいました。それからは、前回お伝えしたように、外食できない、友人宅でも食事ができない、外出のとき電車の中が怖い、飲食店からの匂いで気分が悪くなるなど、行動範囲、時間範囲が狭まり、人との付き合いも制限されてしまいます。

逃げ場もなく、相談できる相手もいない、解決策もわからない、夢も希望も持てない。
ただ、吐くことを恐れ、人と食べることを恐れる毎日。

もう生きるのがつらい。終えようと考えたけど、それも怖くてできない自分・・・。
いつでも生きるのは止められると考え直し、学校へ行くも、毎日同じ繰り返しが続く。

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