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昔々、遠い国に、アリサという、ココロ優しく、周りからも信頼されている女性がいました。彼女はとても賢く、人々を平穏にしたいという想いから、周りには、とても気を配っていました。
いつしか、彼女は自分の気持ちを抑え、周りに合わせることで、周りの平穏を保つことに必死になっていました。
やがて、アリサは次第に疲れ果てていきました。
「自分は何のために生きているの?」
「自分が本当に望むことは何なの?」
と自分を見失いかけていました。
ある日、アリサは、不思議な森で迷ってしまいました。どうしていいのか判らず、ただただ森を さまよっていると、突然、「勇気の泉」と呼ばれる伝説の泉が目の前に現れました。その泉の水を飲む者は、自分の本当の力を発揮できると村では伝えられていました。
アリサは、恐る恐る泉の水を両手ですくい、口にしました。その瞬間、彼女の目の前に、まぶしく黄金に輝く美しい女神が現れました。
その女神は、優しくアリサに話しかけました。
「アリサ、あなたは今まで、他人に合わせることばかりに気を取られ、自分自身を見失っていました。あなたは、周りに気を配ることが平穏を保つために必要だ、幸せになれると頑張ってきました。にもかかわらず、あなたは疲れ果てている・・・、それは、どうしてなのでしょうか?その答えは、本当のあなたが、それを望んでいないからです。
いいかい、アリサ、本当の自分の幸せをつかむためには、他人に気配りすることを磨くのではなく、あなた自身の力を信じ、ありのままの自分の力を磨いていくことなのですよ」
アリサは、女神の言葉が腑に落ちながらも「では、どうすればいいのか?」が、まったく思い浮かびません。
女神は話を続けました。
「ココロを落ち着かせ、謙虚になって、自分のココロに優しく問いかけなさい。そうすれば、あなたのココロから、その答えがヒラメキとして現れるものですよ。そして、ココロからの答えを素直に実行することです」
アリサは、深―く、深呼吸して、素直な気持ちで自分のココロに聞いてみました。
「自分のココロの奥に眠る、ありのままの自分、私は、本当はどうしたい?」
アリサは、今まで、周りの平穏を保とうと、周りに気配りし過ぎて、本来の自分を抑え込んでいたことに気づきました。
すると
ココロの中に、一筋のまぶしい光が射し込み、本来の自分の力が少しずつ解き放たれ、自分が望んでいる幸せの感覚を味わいました。彼女は勇気を出して、自分の考えや望みをもっと大切にすることを決意しました。
森を出た後、アリサは、新たな気持ちで村に戻りました。今度は、他人に合わせる以上に、自分の力を磨きながら、その力の範囲で人々に勇気や励ましを与えることにしました。
次第に、彼女には、満面の笑みと自信と輝きが増していきました。周りの人々もアリサの真の力に気づき、彼女をさらに尊敬しました。
そして、アリサは、自分を抑えることなく、自分らしく、ありのままの姿で生きること、自分の本来の力を磨いていくことによって、ココロからの幸せを手にすることができたのです。
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もしかすると、今のあなたは、周りに気配りして、会社や組織で重宝されているかもしれません。それで、幸せを感じられるのなら、それを磨いていくことで、さらに幸せになっていけるでしょう
でも・・・、
もし、あなたが会社や組織で重宝されているとしても
「自分は何のために生きているの?」
「自分が本当に望むことは何なの?」
という疑問や違和感を覚えているとしたら、それはあなたの潜在意識からのメッセージです。
その違和感を覚えているなら、それは間違いなく、
「今の会社や組織では自分が望んでいる幸せはつかめないよ」という、ある意味ココロの叫びなのです。
なかなか、今、所属している会社や組織から脱することは難しいかもしれません。でも、自分本来の力を磨いていけさえすれば、その波長に合い、共感する新たな会社や組織にかならず出逢えるものです。
私たちは、「幸せになる」ために、この世に存在しています。お互い、ココロから幸せを感じられる道を選択していきましょう。
やがて、誰でも、この人生の終わりが訪れますから。
今回は以上です。
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