恐怖症克服に向けてのセッション2回目で感じた進化

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恐怖症克服に向けてのセッション2回目で感じた進化

 2月7日日曜日から始まった自己催眠セッション…。セッション初日で得た大きな収穫に希望を感じながらも、不安だらけ。

「(あと2ヵ月足らずで本当に吐く怖さが消えるんだろうか? 本当に自己催眠術って、自分に合った方法なんだろうか?)」

疑心暗鬼ばかり。ワラをも掴む思いなのに、そんなことばかり考える。セッション初日から1週間、初日に習ったトレーニングは欠かさず毎日実施したにもかかわらず、身体も心も変化した感じがしない。相変わらず、社会人になる不安が襲ってくるが、10月から1月まで襲ってきた最大級の恐怖にまで達していない。

トレーニングの効果とは考えず、自己催眠トレーニングを習っている多少の安心感から、最大級の恐怖まで達していないだけ。そう考えながら2回目のセッションに向かう。

もう2月14日。世間ではバレンタインデーで騒がしいが、彼女もいないし、私にとってはそれどころではない。社会人まで、もう1ヵ月半しか時間がない! 本当にあと7回のセッションで恐怖症は改善していくんだろうか? 疑いながらも、京浜東北線、中央線のドア横に立ちながら、西荻窪駅へ向かう。その日も天気は良かった。しかし、心の中はドヨーンと暗く、厚い雲が覆い続けている。

セッション2回目。

「訓練してますか? なにか聞きたいことはありますか?」

「訓練は毎日しましたが、良くなっている気がしないんですが…」

「(笑みを浮かべながら)なに、たった1回で良くなるんだったら誰も苦労しないよ。スポーツと同じ、身体で少しずつ覚えていくものだから…」

「あと、1ヵ月半しか時間がありませんが、大丈夫ですかね?」

「大丈夫! 大丈夫! 治るから!」

先生からのその言葉に嬉しさを感じながらも、まともに信じていいのか、戸惑う。

2回目のセッションが始まる。
ベッドに横たわり、基本姿勢を取る。先生の言葉にしたがう。

すると!

「リーン、リーン」とα波検出装置から、心地良いが鳴る。しかも、1回目のセッションより長く鳴っている。
「(気楽に、わざとらしく…)」、そう思いながらも、余計なことを考えないように集中する。さらに、

「リーン、リーン、リーン、…」とメトロノームのような検出装置から音が鳴り続き、さらにその音がやや大きくなる。

全身の力が抜けて、身体も心もゆったりした感じに。

「催眠状態が長く、深くなっているから、音が大きく鳴り続けているんですよ」

これが催眠状態なんだ! 催眠状態がどんな感じなのかを身体で感じる。はやりこの感覚が催眠状態なんだ!

先生の指示で、一旦、催眠状態を解く。

「その感覚、判りましたか? まずその状態を自分の力で作り出せるようになること! これが大事なんですよ」

そして、もう一度、姿勢を整えるところから順番に行う。先生の誘導が始まる。

「リーン、リーン、リーン、…」

時々、検出装置からの音が途切れることはあるが、セッション2回目にして催眠状態になる時間が長くなり、また深くなりつつある。

2回目のセッションが終わり、アパートに戻る。

毎日トレーニングを続けながら、催眠状態を少しずつ体得していく。

でも、心の中の不安はそのまま。社会人まであと1ヵ月半しかない! トレーニングは前に進んでいるものの、気持ちは一向に前に進まない!

「(この方法で治らなかったら…。会社行って、どうすることもできんかったら辞めればいいか…)」そんなことばかり考えるネガティブ思考のオレ!

疑いながらも、トレーニングを毎日、朝と夜、各1回続ける。ワラをも掴む思い!

次回は「恐怖症を治す気が本当にあるんか!」をお伝えします。

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