嘔吐恐怖症を克服するその覚悟はホンモノか?

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恐怖症を克服するその覚悟はホンモノなのか?

 
2月7日日曜日から始まった自己催眠セッション…。2月14日の2回目のセッションで、催眠状態がどんな状態なのかを身体で感じ、理解できた私。3回目のセッションに向けて、トレーニングを毎日続ける。しかも朝の30分と寝る前の30分の、1日2回だけでも大丈夫。

そんなとき、電話のベルが鳴る。

電話を取ると、同じ大学の親友から。

同じ学部で、住んでいた最寄り駅も同じ。彼は、私のアパートから徒歩10分くらいにある親戚の家に居候していた。東京のお家事情もあり、そこは狭かったこと(押入れの中で寝ていたとの話し)、親戚とはいえ他の家族の家なので、気を遣うとのことで、大学3年のときから、2、3日に1回くらい僕のアパートで寝泊まりするようなっていた。

大学4年の2月にもなると、大学はすでに春休み期間。卒業式を待つだけの状態。彼は親戚の家からすでに出ていて、自分の故郷に戻っていた。それまでは、しょっちゅう私のアパートで寝泊まりしていた仲。

「東京に用事があるから、明日東京に行くんだよね。2日ほど泊めて?」

断れない…。彼が来るのは歓迎! ただトレーニングに支障が…。
「いいよ」

彼は、僕が吐くことが怖い問題を抱えていることは知らない。
彼が私のアパートに来たときは、私が作った夕飯を食べる。そして2人で、近くにあるセブンイレブンへお酒、つまみを買いに行き、アパートで話をしながらお酒を飲む。そして2人分の布団を敷いて寝る…。それが2人の中では、当たり前になっていた。

以前、「たまには外行こうか?」と外食に誘われたことがあったけど、「ごめん。オレ、外食好きじゃないだ。外食するなら、家でゆっくり酒を飲むのが好きなんだ」と断った。彼も「そうだな、外食でお金を使うなら、コンビニで酒買えば、その方が酒飲めるし…」と言ってくれた。それ以来、彼とは僕のアパートで飲みながら過ごすようになった。

ある日の夕方、彼がアパートに。
私が作った夕飯を食べながら、久しぶり(と言っても、1ヵ月くらい)に、私が準備していたウィスキーを飲みながら話に花が咲く。

「いつまで、ここにいるの?」
「3月の28日か29日までくらいかな…。契約が3月いっぱいまであるんで更新料払わんでいいし」ギリギリまでここに居る」
「それまで、ここで何しとる?」
「もうすぐ東京生活が終わりなんで、それまで東京を満喫しておかんと。アパート引き払っちゃうと、なかなか東京に来れないし、卒業式だけにまた出てくるの、面倒だし…」(ウソばかり)
「そうだよね。オレのように在来線使って1時間くらいで東京に来れないもんな。岐阜に帰ったら、そう簡単には出て来れんから…」

ウィスキーをロックで、ちびちび飲みながら、時間は進んでいく。日付が変わっても飲み続ける。

「明日、ここを10:00くらいに出て、用を済まして15:00くらいに戻ってくるんで。明日も泊まって、明後日帰るわ」
「いいよ」

確か、夜中の3時くらいまで飲んでいたと思う。
布団を敷いて、2人とも寝る。かなり酔ったので、自己催眠トレーニングはサボってしまった。朝1回やったからいいか…。

朝10:00くらいに友人が身支度しはじめる。眠い私は、布団の中から「じゃあ、また夕方」と言って、また寝る。起きたのは昼の13:00過ぎだったと思う。それから夕飯の支度をしないといけないので、起きて、身支度して買い物に行く。そして夕飯を作る。15:00過ぎ、彼がアパートに帰ってくる。

昨日と同じパターン。
会話から始まり、17:00頃からウィスキーを飲みながら夕飯を食べる。TVを観ながら、話をしながら、夜が更けていく…。またまた日付が変わるまで楽しく飲み続ける。今晩もトレーニングをサボる私。「(まぁ、いいか)」。酔いも手伝って、調子に乗る。

早朝に寝て、昼くらいまで寝る。
「それじゃぁ、帰るわ。ありがとう! 卒業式で会おっ」と午後一番で彼が帰っていく。

一気に罪悪感が芽生える。
まるまる2日、トレーニングをサボった。今日こそはトレーニングしなきゃ…。

「(オマエ、本当に治す気があるんか! 情けない…)」自分に喝を入れる…。

そして、3回目のセッションを迎える。

次回は「恐怖症克服へ向けての私だけのイメージトレーニングとは?」をお伝えします。

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