「自己催眠術」解説⑨ステップ5『催眠状態の確認方法』

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「自己催眠術」解説_催眠状態の確認方法

 
私が体得した「自己催眠」について、連続シリーズで解説していきます。
今回は9回目。ステップ5「催眠状態の確認方法って?」について説明します。

以前、お伝えした『自己催眠セッションの全体像7つのステップ』の、
ステップ5『【状態確認】(催眠状態に入っているか?の確認)』です。

ステップ5【状態確認】(催眠状態に入っているか?の確認)

率直に申し上げて、、、
「この感覚って、はたして催眠状態なんだろうか?」って、良くわからないと思うんですね…。だから、2,3日でトレーニングを諦めてしまう方もみえます。でも、2,3日で上手になるスポーツや楽器ってないですよね。

脳波計のような装置があれば、その装置から奏でる音や波形で「今のこの身体の感覚が、催眠状態なんだ」と解るものです。そういう装置が家庭にあるわけではありませんよね。

私の場合、自己催眠を習っているときに、メトロノームくらいの大きさのα波検出機が置いてあったんですね。その検出機が、脳からのα波を検出すると鈴虫の鳴き声のような音を出すんですね。そして「(こういう感じが催眠状態なんだな)」というのが判ったんです。今では、そんな検出機がなくても催眠状態に入っているかが直ぐに判るんですが。

ここから、やや話しが逸れますが、、、

『muse:ブレイン・センシング・ヘッドバンド』という、¥19,000くらいで購入できるヘッドバンドを試しに買ってみました。迷いに迷った揚げ句に・・・。「(この装置で、本当に身体のリラックス状態が判るか? 投資だ!)」と心に言い聞かせて買いました。そして、性能をテストしました。この装置は、ヘッドバンド本体を購入し、そのアプリをiPhoneやiPadにインストール(無料版でOK)して、ヘッドバンドとスマホを連動されるもの。

リラックス状態に入り、脳からのα波を、センサーがついているヘッドバンドが感知すると、鳥の心地よい鳴き声がスマホのスピーカーから聞こえてきます。自己催眠しながら、今の脳の状態が音で判るというもの。さらにセッションが終了したあとは、アプリにてそのセッションでの脳の状態の推移がグラフで見えるという機能があるとの説明。

どんなテストをしたのか?

『muse』測定開始から、最初の1.5分までは、
『通常状態』(日常生活と同様、目を開けてスマホを操作している状態)』で過ごす。

1.5分を過ぎたら、私が自己催眠術を使って、心も身体もリラックスさせていく…。

催眠状態に入っていくと、確かに鳥のさえずる音が次々と聞こえ、「(違いが出ている!)」、そして、セッション終了後に、脳の状態を表したグラフをみると確かに、1.5分後から、脳の状態が「Active(活動)」状態から「Calm(落ち着いている)」に変化している。その差が測定できました!

この装置は、催眠状態が判ると判断しています。(今、データ数を増やして、実証実験を進めています)

『muse』の話はこれくらいにして、話を戻しますね。

 
 
実際、催眠状態ってどんな感じなのか? 
 
言葉での説明では判りづらいとは思いますが、それについて説明します。
 
あなたは今、ステップ1~ステップ4を終えた状態です。
全身の弛緩(全身のほぐし)が終わって、心も身体もリラックスして「催眠状態」に入っているはずです。意識はあるものの、“睡眠”に入る手前の状態ですね。

自己催眠_全身弛緩

・確認時間:10秒もあれば。

その時の、あなたの身体を意識してみてください。
次のような状態になっていれば、「催眠状態」に入っています。

1)身体全体の力が抜けて、気分が楽になっている
2)両腕が、布団に沈んでいるように重く(ダルく)、温かく感じる
 (重い/温かいはどちらかでもOK)
3)呼吸(鼻呼吸)が呼吸をしていないかくらい静かでゆっくり
4)心臓の鼓動が、とても静かで、ゆっくり
5)お腹が温かく感じる(そうならない人もいる)
  →神経細胞が集中している腹部(太陽神経叢)が温まっている
6)手先、足先がややピリピリする(敏感になっている感じ)

このとき、布団の上のあなたは意識はありますが、気持ちも爽やかで、心も身体も落ち着いて、ゆったり、静かな状態になっています。

その状態をそのまま4,5分、その心地よさを保ってください。これまでのステップまででも、いろいろな効果がでてきます。とくに顕著に表れるのが「睡眠」ですね。

このまま眠りについてしまってもOKです。とても爽やかに、いつも以上にグッスリ眠れるようになるでしょう。目覚めもいつもとは違って、よく眠れた感覚を味わえると思います。

眠らずに、起きて活動する場合は、ステップ7『催眠状態を解く(終了)』に進んでください。

<補足説明>————————

人によって差はありますが、少なくとも1)、2)、3)、4)が感じられたら、それは「催眠状態」に入っていると考えてください。ただ、トレーニングを開始して間もない時期は、まずは、どれか1つでも感じられれば大丈夫です。トレーニングを1,2週間続けると、だんだん感じてくる状態が増えていきますから。焦らなくても大丈夫です。

トレーニング開始直後は、そういう感覚を感じられなくても、「私はダメなのかな…」と考えず、トレーニングを続けてみてください。

いきなり「(あっ、そういう感覚になった!)」と感じる方もみえれば、「(よく判んないな…)」という方も見えます。

1)~6)まで、どれも感じないようでしたら「催眠状態」に入っていないと考えてください。もう一度、ステップ2からやり直してみてください。

1)~6)の感覚を少しでも感じられたら、最初は「わざとらしく」でいいので「(この感覚だ)」と思ってください。「(これは違う)」などの否定はしないようにしましょう。
———————————-

「自己催眠状態」が判りづらいため、そこでトレーニングを止めてしまう、疑ってしまう方が多いですが、ここであれこれ別の方法を試すのであれば、3,4ヵ月は信じてやってみる選択も考えてくださいね。

あなたの症状が改善して、あなたが輝く人生を手にできる方法なら、「自己催眠」でなくても、他の方法でもいいんです(薬はオススメしません)。あなたが選んだその方法をまずは信じて3,4ヵ月は続けてみてくださいね。

次回は、ステップ6『個別のイメージ創り』です。ステップ6は実施しなくてもいいですが・・・。
ちなみに、私の場合、嘔吐恐怖症を克服するときに実施したステップです。 

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