誰でも将来への不安や恐怖を抱えて生活しているものですよね。次第にそれらが強くなって、恐怖症やうつに発展していってしまう方って、傾向があると私は感じています。どんな傾向があるのでしょうか?
あくまで、私の考えですが…。
その傾向は2つあるんじゃないかと思います。
1つ目の傾向として、
『今の自分はまだまだこんなものじゃない!もっと先、もっと前を目指さないと』と、理想や完璧を求める方。
2つ目の傾向として、(私のように)
『こんなことが起きちゃったら、どうしよう。人前で恥をかく。嫌われる』と、起きたら困ることばかりを考える方。
私はそう考えています。
責任感が強く、自分を磨き続け、周りから頼れる存在の人ともしくは、僕のように、人目をとても気にする人。
次に紹介する事例は、知っている方の話です。
健康をとても大切に考え、毎日、ジョギングを欠かさず、食にとても気を遣っているA君。健康意識が人一倍強く、「シリアルが体にいいですよ」、「この栄養素を毎日〇グラムは、しっかり摂ることが大切なんですよ」。そんな話をよく私にしてくれました。
ランチタイムにも、バイキング式で取ってきた僕のプレートを見ては、「この食べ物は、○○な成分が豊富なので、とてもいいですね」、「動物性の食べ物は、できるだけ食べない方がいいですよ」と、毎日アドバイスしてくれました(ランチの度に、そのような感想を言われると、私の方がストレスになりそうですね)。健康面から考えた栄養素、健康に良い食材について本当によく勉強していました。
A君の言う通り、長く健康を維持していくための1つの手段として、植物性の食べ物や栄養素を考えた食がいいと私もそう思います。でも、食事の度にそういうことを考えているのは窮屈にならないかと心配していました。私もそうでしたが考えすぎると自分の首を絞めることにもなりますから。
また、A君が、お付き合いなどで身体によくないと考えている食、いわゆるジャンクフードを口にした次の日などは「昨日、○○を食べてちゃって…。付き合いだと断れなくて…。僕は健康のことを人に言っておきながら、本当に僕は弱くてダメですね…」と罪悪感を持つほどです。
A君と出会ったときは、私は嘔吐恐怖症をすでに克服していた時期でした。そんな私がA君に思っていたことは、「(言っていることは正しいんだけど、あんまり細かく考え過ぎちゃうと、昔の僕みたいになっちゃうよ。そうならないといいけど…)」。
その1年後、元気だったと久しぶりに電話で話をしたら、A君は「うつ病になっちゃって」とのこと。仕事を辞め、自宅で療養していると。
もう1人の方の事例として、
「魚の焼いた焦げを食べるとガンになるって、TVで言っていたから、気を付けないと。この魚の焦げは食べないようにしてね」
「この酵素は身体にとてもいいから、毎日欠かさず飲んでいるの。飲まないと心配で…」
もっと良くなりたい、もっと良くしたいと頑張り過ぎる人。心配ばかりが先走りする人。
そんな傾向があるんじゃないかと思います。
では、当てはまるとしたら、どうすればいいのか?
とても難しい問題ですが、私の考えは、
『まずは、自分を知る』…。次に、
『ありのままの自分を受け入れる』
ではないでしょうか。
できる自分、できない自分も知る。
好きなこと、嫌いなことも知る。
強いと感じているところ、弱いと感じているところも知る
自分を知るには?
その答えがあるのは、
『あなたの過去』
過去を振り返って、あなたも私も「自分はどういう人間なのかを知る」。
いいとか悪いとかではなく、素直に自分を知って、その自分をいったん受け入れる。そうすると、他人も許せるようになって、あなた自身も、きっと気持ちが「楽」になると思いますよ。
過去を振り返る。それが『自分を知る』ための「最初の一歩」ではないでしょうか。
あなたは、どう思われますか?