OB会の恐怖から逃亡? それに反する不思議な感覚

  • LINEで送る
恐怖に反する不思議な感覚

 
4月1日からの社会人生活。4月4日から5日間のオリエンテーションは昼ご飯が弁当、4月11日から3週間の製造実習は夜勤勤務ということで弁当持参。4月は何とか乗り切れた。実習が2週間ほど経ったところで、本配属先が通達された。営業ではなく設計。これにより東京や大阪への勤務はない。実家から弁当を持って通勤できる。恐怖症の私にとっては想定した通りに。大喜び! ところが、5月13日の「OB会」の案内。またブルーな気分に逆戻り。

OB会開催の通知を受け取った私には不安だらけ。

断りたくても断りづらい行事…。
何か断ることができる正当な理由はないだろうか…。そんなことばかり考える。「(何で、そんな会があるんだよ、放っておいてくれ)」と恨み節。

3週間の製造実習が終わり、5月に入る。
就職前の想定通り、家から弁当を持って出勤。本配属された部署に行く。そして昼休憩に。食堂へ誘われるが、「私、弁当なんですよ。母が作るのが好きで…」と、自然に誘いを断る。そして職場にある小さな会議室で弁当を広げる。その部屋には誰もいない。気楽。

これで、昼ご飯どきは乗り切れる。問題はあと2週間後にあるOB会…。
どうやって断ろうか…。そんなことで頭がいっぱい。不安を感じる。この時点で身体の異変は起きていない。高校、大学でも食事が始まる直前で異変がおきた経験があるので、「(これから)」という思い。

新しい仕事を覚えながらも、OB会は迫る。あと1週間、あと6日、あと5日…。いつもなら当日、気分が悪くなったら、身体に異変が起きたらどうしようと恐怖が襲い、身体の異変を起こしているとき。しかし、異変は起きず、よくわからないけど落ち着いている自分。仕事で疲れてたときは自己催眠術のトレーニングをせずに寝てしまうこともあったが、毎日に近いくらいトレーニングを続けていた。

OB会まで、あと3日。
「(断るなら、今日が期限くらいかな…。これなら仕方ないなという言い訳がないものか…)」考えるが、出て来ない。ただ不思議と落ち着いている自分。身体に異変は起きていない。

断る理由が見つからないまま、OB会当日を迎える。

いつもならもっと事前に恐怖に打ちひしがれているはず。というのは、会社員の飲み会はイメージ的にプレッシャーがかかるという思い込みを持っているから。年配の方が、酒の力を借りて、横暴な態度で後輩に説教をするイメージを勝手に持っていた。そういう場面が一番嫌いだし、プレッシャーにもなる…。

定時で仕事を終え、OB会が開催される料亭へ。開き直ったのか? まだ落ち着いている自分。よくわからない…。

開始15分前に料亭に到着。中居さんが店の入り口から2階に案内し、宴会場のふすまを開けてくれる。

これはヤバい!
目に飛び込んできたのは、畳の上に、一人用のテーブルが人数分置かれ、座布団も敷いてある。私にとっての大問題は一人用のテーブルがあるということ。おそらく一品一品料理が運ばれてくる。食べる量が周りに判ってしまうということが大問題。プレッシャーがかかる場面だ…。

「(これはマズい! 食べないの?と聞かれると身体に異変がおきるかもしれない)」。一瞬凍り付く。

部屋に入ると、すでに到着していた先輩方が声をかけてくる。

「初めまして。私は○○部門の○○です。ようこそ。…」

各人が、簡単に自己紹介していく。頭の中は、それどころじゃない。でも、なぜかまだ落ち着いている私。開始5分前になると、ぞくぞくとOBたちが部屋に到着する。総勢15名ほど。

「(とにかく、お酒を飲んで、酔いがまわれば何とかなる…。居酒屋と同じようになるはず…。)」
そう言い聞かせる。

まだ、身体に異変は起きていない…。いつ異変が起きるんだろうか…。乾杯のとき?

次回は、「恐怖症は? これは夢? 現実?」をお伝えします。

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*