恐怖症を考えた就職先…、私がとったあり得ない選定方法

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恐怖症を考えた就職先、私がとったあり得ない選定方法

『自己催眠術』という本から、恐怖症を克服するヒントを得るものの、自己催眠状態がどういうものかが解らず、症状が変わらないまま、大学4年を迎える。就職活動して、あと1年で社会人…。社会人になると、付き合いが明らかに増えるはず。飲みに誘われたり、食事に誘われたり…。昼休みは会社の食堂か外食だよな…。出張もあるし…。誘いを断る言い訳もできないよな。想像するだけで怖い! 気分はブルー…。

大学4年の9月くらい。大学院に進む仲間がうらやましい!
社会人になるのが2年延ばせる…。彼らは、僕のように、そんな不純なことは考えていないだろうけど。僕は勉強が嫌いで、成績もその学科で下位なので、大学院進学などできない…。

田舎育ちの私にとっては、東京生活は人が圧迫される感じ。家から出たい一心で、埼玉、東京に住んだけど、恐怖症の影響もあって、行動範囲も狭く、楽しめない。もう十分かな…。東京生活というより騙し騙しの生活に疲れ果てている。

で、どこに行く?
で、どんな会社に行く?
で、恐怖症、どうする?

そこで、恐怖症に見合った条件の会社って? と考え、

・弁当を持っていける会社なら、社員食堂で昼ご飯を食べなくていい。
・車で通う会社なら、会社帰りに食事に誘われる機会が少ないはず。

たった、それだけで、実家に帰り、実家から通うことができる会社を選択しちゃった…。幸い実家から車で5分ほどのところに、その条件に合った上場会社がある。その会社から大学へ人員募集も来ていた。

大学の就職担当教授経由で、面接を申し込む。
万が一、その会社が昼ご飯を準備するとヤバいので昼ご飯近くの時間を避け、面接時間を14:00から16:00を希望する。当日の午前中、東京から移動して面接を受けるという口実をその会社に伝えてもらった。即面接のOKが来た。(実際は、面接前日に実家へ帰っていたが…)

しかし、面接で大失敗。
面接は順調に進む。笑いもあり、終始、和やかな雰囲気。
「最後ですが、この会社でどんな仕事をしたいですか?」
「研究開発的な仕事をしたいです!」
「この会社でどんな研究開発をしているかご存知ですか?」
「(3,4秒間をおいて) …解りません…」(そこまで調べていなかった…)
(会議室がシーンとなる)

「それでは、本日はわざわざ東京からお越しいただき、ありがとうございました」

あぁ、やっちゃった!
これで、不採用だな…。

これで、実家から通える会社がなくなった…。通える会社を探さないと…。

大学に戻り、就職担当教授に面接での話しをする。
「それは不採用だな。次探そうか」

その3日後、、、就職担当教授から、
「鈴木、合格だって。○○会社からさっき連絡がきたぞ」

驚きながらも、ホッと一安心。就職が決まって安心したわけではなく、実家から通えるから、昼ご飯は弁当。社員食堂で食べる理由がなくなる。さらに車通勤だから仕事帰りに付き合わされる機会がグーンと減るはず…。

こんなあり得ない理由で就職先を決めた…。

次回は、「恐怖に追い詰められる。迫りくる会社員生活…」についてお話しします。

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