パニック障害克服 の記事一覧

恐怖症克服に向けてのセッション2回目で感じた進化

恐怖症克服に向けてのセッション2回目で感じた進化

 2月7日日曜日から始まった自己催眠セッション…。セッション初日で得た大きな収穫に希望を感じながらも、不安だらけ。

「(あと2ヵ月足らずで本当に吐く怖さが消えるんだろうか? 本当に自己催眠術って、自分に合った方法なんだろうか?)」

疑心暗鬼ばかり。ワラをも掴む思いなのに、そんなことばかり考える。セッション初日から1週間、初日に習ったトレーニングは欠かさず毎日実施したにもかかわらず、身体も心も変化した感じがしない。相変わらず、社会人になる不安が襲ってくるが、10月から1月まで襲ってきた最大級の恐怖にまで達していない。

トレーニングの効果とは考えず、自己催眠トレーニングを習っている多少の安心感から、最大級の恐怖まで達していないだけ。そう考えながら2回目のセッションに向かう。

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嘔吐恐怖症克服へ向けて、命運をかけた19880207日曜

恐怖症克服へ向けて命運をかけた日曜日

 
2月7日日曜日の午後、西荻窪駅に到着。駅から持ってきた東京の地図を見ながら、目的地を探す。(当時、スマホ、GPS、Googleマップもないから、紙の地図に、タウンページに載っている住所から、おおよその位置に印を付けて探したんだよ)

東京は迷路のよう。方向音痴ではないけど、住所しか判らない住宅街の中から目的地を探すのは難しい。西荻窪駅から400、500mくらいしかないところだけど、すぐには見つからない。

見つかった! 入り口に表示が!

「(ここだ!)」

性格上、約束時間より早く到着するように来ちゃう。まだ約束の時間まで30分以上ある。スムーズに帰れるように、風景を記憶しながら、また西荻窪駅方向へ向かう。帰りの道が確認できたところで、反転して目的地方向へ。そんなとき、また不安がよぎる…。

「(本当に、そのカウンセリングセンターって、大丈夫? そもそも自己催眠術で、吐くことが怖い問題が治るの?)」。考えれば、考えるほど不安が増す。

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恐怖を克服する!ワラをもつかむ思い…

藁をも掴む

 
あと2ヵ月で社会人。その間際の大学4年の1月最終週…。

平井富雄さんの著書『自己催眠術』に書いてある、『わざわざ病院まで行かなくてもよい・・・・』、『自分自身の暗示で・・・・・』、『繰り返し練習すれば効果があらわれはじめるのだ・・・・』

この記述を信じ、崖っぷちの私は、やっと動き出す。

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過去経験したことがない最大級の恐怖。迫りくる会社員生活…

過去経験したことがない最大級の恐怖

 
あり得ない理由で、就職先を選んだ私。実家から車で5分ほど通える会社なので、弁当を持っていけば、社員食堂で昼ご飯を食べなくていい、また会社帰りに食事に誘われる機会が減るはず…。少しは安心できるかと思っていた…。

恐怖症の私にとっては絶好の就職先!
車通勤で、田舎なので、東京のように「帰りに一杯どう?」などの誘いもほとんどないはず。ある意味、嘔吐恐怖症の私には優しい条件。

大学4年の10月。就職先が決まったとはいえ、吐くことへの恐怖、外食への恐怖は何も変わらない。自己催眠術は理にかなう方法、しかし、訓練したが、催眠状態がどんな状態なのかが判らず、訓練もとん挫…。

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恐怖症を考えた就職先…、私がとったあり得ない選定方法

恐怖症を考えた就職先、私がとったあり得ない選定方法

『自己催眠術』という本から、恐怖症を克服するヒントを得るものの、自己催眠状態がどういうものかが解らず、症状が変わらないまま、大学4年を迎える。就職活動して、あと1年で社会人…。社会人になると、付き合いが明らかに増えるはず。飲みに誘われたり、食事に誘われたり…。昼休みは会社の食堂か外食だよな…。出張もあるし…。誘いを断る言い訳もできないよな。想像するだけで怖い! 気分はブルー…。

大学4年の9月くらい。大学院に進む仲間がうらやましい!
社会人になるのが2年延ばせる…。彼らは、僕のように、そんな不純なことは考えていないだろうけど。僕は勉強が嫌いで、成績もその学科で下位なので、大学院進学などできない…。

田舎育ちの私にとっては、東京生活は人が圧迫される感じ。家から出たい一心で、埼玉、東京に住んだけど、恐怖症の影響もあって、行動範囲も狭く、楽しめない。もう十分かな…。東京生活というより騙し騙しの生活に疲れ果てている。

で、どこに行く?
で、どんな会社に行く?
で、恐怖症、どうする?

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恐怖症克服に向けて、いざ東大病院へ

嘔吐恐怖症克服のために東大病院へ

 
平井富雄さんの『自己催眠術』に書かれているように自己催眠術の訓練を開始する!嘔吐恐怖症克服へ向けて動き出したとはいえ、催眠状態ってどんな状態? 恐怖症克服へ向けて、東大病院へ腑に落ちる方法に違いないけど、その感覚、コツがつかめない!

そして、、、ある行動に。

『自己催眠術』の本に、平井富雄さんは東京大学講師で東大病院の精神科に勤めている紹介が載っていた。ということは、東大病院に行けば、平井富雄さんに会えるかもしれないと考えた。当時、南品川のアパートに住んでいたので、御茶ノ水にある東大病院へはすぐに行ける。

でも、1つ大きな問題が立ちはだかる!

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嘔吐恐怖症克服へ向けて、訓練スタート!

嘔吐恐怖症克服に向けて訓練スタート

平井富雄さんの『自己催眠術』に書かれているように自己催眠術の訓練を開始する!

まずは「練習場所」。
静かで落ち着ける場所で、訓練中、同じ姿勢が保てること。これはまったく問題ない。東京に住んではいたが、周りは静かな環境で、大丈夫。

次に、「姿勢」。
本には3つの基本姿勢の写真が載っているが、布団の上に「あお向け」で決まり。これも大丈夫!

そして、
訓練に入る前に、「催眠を解く方法」を先に知っておく。いきなり訓練を始めても解く方法が分からないとマズい感じ。これも解説があり、簡単にできること。大丈夫!

さらに、「練習中の心構え」を頭に入れる。言葉で考えるのではなく、実際にそう感じるようにつとめるとの記載。これも大丈夫!

そして、訓練スタート!

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恐怖症は自分が作り上げた○○?

恐怖症は自分で作り上げた虚像

自己催眠中の脳波は、酒を飲んで、ほろ酔いかげんになったときの脳波の型とも似ている。ほろ酔いかげんのときは、快い気分と遠慮のとれたくつろいだ気持ちになるものである。…これは、まさに自己催眠中の状態と同じである。』
-『自己催眠 劣等感からの解放・6つの方法』(平井富雄 光文社)から抜粋 –

『自己催眠術』に書かれている平井富雄さんのお言葉は腑に落ちることばかり。

私なりに解釈してみると
「薬ではなく、自分の心の力を使って、ほろ酔いと同じくつろいだ状態になれる方法。ただし訓練が必要」

確かに、お酒を飲んで酔いがまわってくると不安や恐怖が徐々に消え、リラックスできる自分がいる。

これが嘔吐恐怖症の克服へつながる方法だと直感する。

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恐怖症克服へ手応え! 驚きの記述を発見!

恐怖症克服への手応え

 
吐くことへの恐怖、人と食事をする恐怖。何とか慣れた仲間と居酒屋へ行くことができるように。お酒を飲んで、酔いがまわってくると、不安や恐怖が引いてくることを知る。ヒントを探しに書店へ。そこで目に飛び込んできた一冊の本、『自己催眠術』。立ち読みして5分もしないうちに、今、自分が抱えている問題はこういうことなんだ!という記述に驚き。すぐにレジへ…。

紀伊國屋書店はスゴいな! 1時間かけて新宿まで来た甲斐があった!

急いで部屋に帰り、シーンと静まった部屋で、
興奮しながら『自己催眠術』を最初のページから読み進める。

早く知りたい!

何とか、その本から希望の光が見えれば…。恐怖症克服の糸口になってくれ…。

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