「『自己催眠術』も個人差があるということなんでしょうか?? いまいち、私には呼吸法や全身弛緩で恐怖症が良くなるという確信が持てません」
このような質問を受けました。
「確信が持てません」と感じるのはその通りですね。
正直言いまして、その質問に対して「こういう理由だから確信を持ってください!」と言うつもりはまったくありません。
なぜなら、、、
私も実際に「自己催眠術」を習っているときですら、あなたと同じように考えていましたから…。
確かに、私は「自己催眠術」と出会い、薬を使わず、自然治癒力によって、嘔吐恐怖症、外食恐怖症を克服できたことは事実です。だからと言って「だから、あなたもこの方法がいいんですよ」と押し付けることは一切しません。
確信が持てないことって、どんな分野でもありますよね。
「自己催眠術」でなくても、世の中、すべてに当てはまることではないでしょうか?
例えば、、、
成功した経営者のノウハウを学んだ人が全員、同じように成功することはありません。病院で処方される薬も効く/効かないがありますよね。スポーツでも同じ指導をしても、伸びる人、そうでない人も出てきてしまいます。ダイエットでも、化粧品でも、合う/合わないがあるかと思います。インフルエンザの予防接種も接種したらといって、100%インフルエンザにかからないわけではありません。確信できることってなかなかありません。
言い訳に聞こえるでしょうが、この世には「万能な方法」、「完璧な方法」ってないですよね。見たことも、聞いたこともありません…。あなたはそんな方法、ノウハウを聞いたことはあるでしょうか?
「確信が持てる」ということは難しいことです。さらに、あなたがどれだけその方法を信じるか? これによっても結果に差が出ます。スポーツでいうと、同じ練習メニューを実施する場合、信頼するコーチが言った場合と、信頼していないコーチが言った場合では違うんじゃないでしょうか。愚直にやるのか、疑いながらやるのか、結果は違ってくると思いませんか?
私の考えですが、あなたが信じる原理原則の方法を、まずは選んで試してみるというがベストだと思うんですよね。
例えば、ダイエットの究極的な理想は、ソファーに寝転がって、TV観ながら、好きなだけ食べて、運動もせず、それでも理想の体形を保てることですよね。あり得ないことでしょうが・・・。
そんなダイエット法が紹介されたとき、あなたは「これはいい」と信じるでしょうか?
おそらく「ウソでしょ。あり得ないでしょ」と思うのではないでしょうか。
「(ダイエットって、結局、適切な糖質、カロリー(?)を摂取して、適切な運動をすることが原則)」って心の底ではそう考えているはずです。それが原理原則ですね。
「自己催眠術」って、基本は「薬を使わず、自然治癒力を使って改善していく方法」です。
心の問題って、ネガティブな結果を心の中で思い込んでしまっているから、望まない結果を生むものですよね。だとしたら、同じ心を使って、逆に「ポジティブな思い込みをすることが原則ではないか」と当時、私はそう思ったからなんです。
不安や恐れを改善できる可能性がある方法を調べると、いくらでもあるかと…。
・薬
・暴露法
・自己催眠
・カウンセリング
・精神科(病院)
・ヨガ
・鍼灸
・悩み相談
・同じ悩みを持つサークル
・占い
・お祓い
・気合い
・(このまま我慢し続ける)
どの方法・選択が、あなたにとって確信が持てるか?
それは、あなたにしか決められません…。
ただ、どんな方法を選ぶにせよ、あなたがそれを信じない限り、確信が持てる効果は期待できないでしょう。