嘔吐が怖くて給食が食べられない!母に相談、すると…

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恐怖症を母に相談

 
小学6年生の給食での出来事によって、心の中だけだった嘔吐への恐怖が、当たり前のように身体に異変が起きるようになってしまったこと、TV番組で知った催眠術という方法が解決策になるかもしれないと思っていたものの、どうしていいのか分からない状態でした。

どうすることもできない私は、母に相談することを決心。学校から帰ったある日、母に思い切って相談。正直言って、親の力を使って、先生に何かを言ってもらうことに抵抗があった私だが、そんなこと言っていられない状態にまで追い込まれていた。ワラをも掴む思い!

さすがに母に「吐くことが怖い」とは言えませんでした。

それは言わずに、
「実は、給食が全部食べられないんだ。先生から残すな!と言われ、毎日、昼休み、掃除時間も机に食べるまで監視されているんだ。野球ができなくなったのも、それが心配になって、身体が動かなくなったんだ…」

母は、しっかり話しを聞いてくれた。そして
「先生に話しするから」と言ってくれた。

学校に電話して担任と話をしてくれた。そして、、、
「先生、もう残しても何も言わないと言ってくれたよ」

身体全体から、緊張がスーッと抜けた。自然に笑いが出てくる。
「ありがとう。助かった!」

これで、給食に怯えることもない!
いつもの自分を取り戻した気がする!
希望が見えた!

次の日の給食時間。
「(残しても大丈夫なはずだ!)」 と思っても不安がよぎる。

いつもの担任から視線を、今日は感じない。
おかずを食べ、牛乳は一気飲み。そしてパン2枚が残る。

「(本当に残しても何も言われないんだろうか…)」

緊張しながらも、布巾で2枚パンを包みはじめる。心臓はドキドキ。同じグループで給食を食べている3人のクラスメイトが、「(えっ、残しても大丈夫なの…)」という目で私を見ている。包み終わったパンを給食袋に入れる。まだドキドキしている。給食袋をランドセルに入れる。

担任は私の方を時々見てはいたが、何も言わない。

「(あぁ、これで給食の恐怖から逃れることができた!)」
心がスカッと晴れやかになる。昼休みになり、運動場へ遊びにいく。昼休みが終わり、これまた久しぶりの掃除。でも、心が晴れやかで、気持ちも乗っている。掃除が楽しく感じる。気分はルンルン♬

給食の恐怖からの解放感に浸っていた。心の底から、喜んだ。

このまま時間が経てば、恐怖心も少しずつ消えてくんじゃないか。 自然に治るんじゃないか。そんな希望を持ちながら家に帰る。

母に報告。

「残しても何も言われなかった!」と。

母に感謝!

母が言う。
「食べられないのは、気分だけ。大丈夫!と考えれば大丈夫なんだよ。気にしない」

「(確かに、その通りだけど、それができないからこんな風になっちゃたんだ。やはり、そう言われてしまうよな)」

誰かに相談しても、恐怖症を治す方法は知らないだろうし、「気持ちの問題」と言われてしまうだけだなと感じる。

でも、いいや。
これで大きかった給食への不安が消えた! それだけでいい!
これから萎縮せず、自分らしくやろう!

晴れやかな気分のまま、布団に入る。

Zzzzzzz…♬

朝も晴れやかな気分。
いつものように憂うつではない。

相変わらず、朝食は食べず、胃腸薬を飲む。
元気に「行ってきます!」と、晴れやかに学校に向かう。

しかし、長くは続かなかった…。
たった1日だけ…だった。

その日、また恐怖に打ちひしがれる日々が始まるなんて…。

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