小学6年生の給食での出来事によって、心の中だけだった嘔吐への恐怖が、当たり前のように身体に異変が起きるようになってしまったこと、母に相談して給食を残してもいいと言ってくれた担任。これで給食時間の恐怖から逃れられる喜び。しかし、それはたった1日だけ。また恐怖に打ちひしがれる日が再び来るなんて…。
給食時間が近づくにつれ、身体に異変が起きるのが当たり前になる。
頭から血の気が引く。額から冷や汗が出てくる。ドッキンドッキンと聞こえるほど激しく心臓が鼓動する。口の中がカラカラになる。喉が硬直する。呼吸が小刻みに早く荒くなる。手や足の先がピリピリとシビれる。胃がキリキリ痛む。吐きそうな感じになる。
そんな異変が同時に起こってくる。
そして、給食→昼休み→掃除の時間は担任に監視されながら、パンを食べ続ける日々。
身体は異変を起こしたまま。
クラスに、体調を崩しやすい女子生徒が一人いました。Sさんという方。体調が悪いとき、先生に事前に伝え、先生が了解すれば、給食を残してもいいルールがありました。彼女は、私とは違い(?)、体調が良くないときが頻繁にありました。Sさんは、給食時間が始まると、先生のもとに行き、「今日は、体調が良くないので、給食を残していいですか?」としっかり伝える人でした。
もちろん、先生は「いいよ」と了承します。
私も同じように「今日は(今日も)、体調が良くないので、給食を残してもいいですか?」と了解をもらうこともありました。
彼女の場合、給食を残すことを拒否されることはありませんでした。
偏見もあるかもしれませんが、私の場合、先生のその時の気分次第でした。週に1回くらいは、「体調が良くない」と伝えて、給食を残せました。先生に言うまでは、本当に “ドキドキ” ものです。
でも、時には、
「なんで食べられないの?」、「今日は食べなさい」と返してきます。
残す許可がもらえないときは、掃除時間が終わるまでパンを食べさせられます。(以前お伝えしたように、掃除時間が終わるまでに、パンを食べ終えたわけではありません。パンを右手でギュッと小さく握りしめて、先生の監視のスキを見て、体操ズボンの右ポケットに潰したパンを入れ込んで残していました。これを何回か繰り返していました)
オレへの対応は厳しいなと感じていました。
次の事例も偏見でしょうが、、、
2学期になったとき、各委員を新たに決めますよね。
学級委員、書記、図書委員、放送委員、掲示委員、保健委員、体育委員などがあるかと思います。
もちろん、今でも給食委員はありますよね。
当時、私の小学校では、委員を決めるときは、生徒による推薦か、生徒からの立候補で決めていました。
先生が委員を指名することはありませんでした。
小学6年の2学期の委員決めの時間、最初にいきなりを担任から、
「給食委員は、鈴木君がやりなさい!」
「(えー、これって嫌がらせ?)」
どうしてか? の説明もありません。
内心、かなり怒っていました。でも、
もし反抗すると、これからの給食の時間、さらに何を言われるかが怖いので…、
「はい…」
と答えるしかありませんでした。
先生は、以前、
「あなたのために…」と給食を残すことを許さなかったけど、本当に私のためを考えているなら、一番やりたくない給食委員に指名するなんて、ちょっと変じゃない?
次回は、小学6年の半年で、どんな私になってしまったのか?
をお話しします。