まずは、次の物語を聞いてくださいね。
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昔々、ある村に美しい庭園がありました。リナという庭師が創り上げた庭園です。この庭園は、四季折々の美しい花や樹木で彩られ、多くの人を癒していました。
ある日、庭師の老人が訪れました。庭園の美しさに驚き、リナに尋ねました。
「どうして、この庭園はこんなに美しく、ココロが癒されるのですか?」
リナは微笑みながら答えました。
「それは困難から学んだと思います」
老人はさらに驚き、尋ねました。
「困難から学んだ? それはどういうことですか?」
リナは話しはじめました。
「昔、この庭園はただの荒れ地でした。私が若かった頃、この庭園をなんとか、美しく育てたいと思いましたが、手に負えないほどの困難が立ちはだかりました。
土地は乾き切っていて、植物がなかなか育ちませんでした。さらに、大きな岩が地面に埋まっていて取り除くことができませんでした」
老人は、目を輝かせながら聞き入ります。
リナは続けました。
「これ以上は止めようか・・・と諦めかけていました。
でも、私は諦めきれず、困難を受け入れて、可能性を探すことに決めました。大きな岩を取り除くことはできなくても、岩の上に美しい庭園を築くことができる、そうひらめいたのです」
老人は「なるほど」と納得してうなずきます。
リナは話しを続けました。
「乾いた土地には、十分な水を与えて植物が育つように努めました。最初は失敗ばかりでしたが、少しずつ植物たちは生き生きと育ち始めました。そして、岩の上には花壇を作り、美しい花々を植えてみたのです」
老人は感心して言いました。
「なるほど、困難を受け入れて、困難を乗り越える方法を試しながら、見つけていったということですね」
リナは、微笑みながら話しました。
「そうです。困難は大変なことですが新たなチャンスを与えてくれます。困難によって、乗り越えられる方法を探してそれを見つけることで、私たちは成長し、より美しいものを築いていけるものだと思います」
老人は、リナの話しを心に留め、満足そうな表情で去っていきました。
その後、その庭園はさらに美しく育ち、多くの人々が癒される名所となりました。
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困難は、誰もが避けたいものですが、リサが困難に直面したとき、彼女は
「どうしたら、できる?」という質問を自問していたと私は思います。
「どうしたら、できる?」という質問を自問すると、脳はできる方法を探り続けます。
もし、リサが
「なぜ、できないの?」という質問を自問していたとしたら・・・、
脳はできない理由を探り続けるため、おそらく彼女は挫折していたと思います。
困難は新たな可能性、成長の機会を与える分岐点であり、チャンスなのですが、
困難に遭ったら
◆「どうしたら、できるだろうか?」
その質問を、脳に問いかけましょう。
そうすると、潜在意識が『できそうな方法』を探しはじめ、できそうな方法、ヒントをヒラメキや夢などで必ず教えてくれますよ。
今回は以上です。