「思い込み」の怖さとそのワナから抜け出す方法

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「思い込み」の恐ろしさ

 

「思い込み」や「先入観」は、良くも悪くも、人の性格や考え方に大きな影響を与えます。

 

というより、

人間は、過去の、「感情を伴った思い込み」によって作られているものです。

 

次のような話があります。

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Aさんが中学生のとき、Bさん、Cさん、Dさんという仲の良い友だちがいました。

いつも4人集まり、話しをしたり、出かけたりしていました。

 

そんなあるとき

同じクラスのXさんがAさんに言いました。

「内緒の話しなんだけど・・・、 BとCとDの3人は、お互いの家に泊まりに行っているらしいよ」

 

Aさんは、その話を聞いて大きなショックを受けます。

 

そして、

「あれだけ気を許し、信じて尽くしてきたのに・・・。そうだったんだ。私のこと、本当は嫌いだったんだ。もうこんな思いをしたくない。人は信じても、尽くしても裏切るんだ」

それからAさんは、Bさん、Cさん、Dさんから少しずつ離れていきます。

 

そして、30年以上、

「人付き合いが怖く、人を信じることも怖いから親しくなるのはやめよう」という生活を送り続けます。

 

しかし、そんな自分がイヤでした。Aさん本来の姿ではなかったからです。

 

Aさんは、

「このままではいけない」と『自分を知り、心のブレーキを外す』というワークを受けます。

 

そこで、中学生時代のBさん、Cさん、Dさんとの関係がその原因になっていると気づきます。悩みながらも、思い切って、当時の友だち3人に連絡を取り、自分の想いを伝えました。

 

すると、3人すべてが同じ答えでした。

「泊り合いなんてしたことないよ。誰がそんなこと言ったの? それで、私たちから離れていったんだ」

 

Aさんは当時、Xさんから言われたことを鵜呑みにしてしまい、それを信じてしまったのです。

 

30年以上も

「人は信じても、尽くしても最後には裏切られる」

という「思い込み」を持って生きてきたのです。

 

Aさんは今現在、そのような「思い込み」がすっかり消え、自分の本来の姿で、人付き合いができているそうです。

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Aさんだけではありません。私たち人間は「思い込み」だけで生きています。

 

「思い込み」が怖いのは、当時の感情で、自分で「こうなんだ!」と一度思い込んでしまうと、それが真実になり、いつまでもその考えにとらわれてしまうことです。

 

そのせいで、性格ですら、本来望んでいない方向に変わってしまうこともあるのです。

  • 「みんな私のことが嫌い」
  • 「私は必要のない人間」
  • 「いつも上手くいかない」
  • 「私は失敗ばかり」
  • 「何も良いところがない」
  • 「年だからもうできない」

誰が決めたわけでもありません。自分で勝手にそのように「思い込んでいる」だけなのです。「思い込み」によって、本来の自分の良さを見失い、自分の可能性を潰しているだけなのです。

 

「不都合な思い込み」から抜け出すためには

  1. 推測はあくまで推測に過ぎないと意識する。人間は「バッド・エンディングを考える生き物」
  2. 常に「本当に?」と疑問をもって、自分で調べたり、思い切って当事者に事実を聞いたりしてみる

 

この2つではないかと私は思います。

 

あなたにも無限の可能性、素晴らしい個性があります。お互い、良い方向の「思い込み」によって、自分の可能性、才能を育て、開花させましょう。

 

今回は、以上です。

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