とある昔話からです。
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むかしむかし、遠い王国に美しい庭に囲まれたお城がありました。そこには、エルザというココロ美しいプリンセスが住んでいました。
エルザは、エレガントで賢い女性でしたが、いつも悩んでいることがありました。それは、彼女は常に失敗することを恐れてしまい、王国のため、新たなチャレンジをしたくても、つい ためらってしまうことでした。
エルザは毎朝、庭のバラに水をやりながら、バラに向かって つぶやいていました。「国のために新しいチャレンジをしたいけど、もし失敗して、国民から批判され、嫌われたらどうしよう。今のまま、何もしない方がいいかもね。でも、それで本当にいいのかしら･･･」
そうバラにつぶやく度に、ココロの底から、チャレンジすることへの怖れが湧いてきました。
そんなある日、いつものように庭の美しいバラに水をやっていると、バラたちの中から、不思議な声が聞こえてきました。
「失敗を恐れる必要はないのよ、エルザ」。バラの中で、ひときわ輝いている美しい赤いバラからの声でした。
「誰もが失敗はイヤだけど、失敗しないということは、自分にできることをしていないということだよ。新しいことに挑戦しないことは、成長するチャンスを逃すことですよ」
エルザは、バラの声を聞いて、少し考え込みました。
「でも、バラさん、失敗するとみんなに笑われるし、きっと嫌われてしまうわ。私、自分がキズつくのが怖いの」
輝くバラは優しく語りました。
「エルザ、失敗するということは、人生をブラッシュアップしながら生きているという証なのです。失敗を恐れて、何もしないことは、時間は進んでいる分、現状維持ではなく、衰え、落ちぶれていくものなのです。
失敗があってこそ、それが自分にとっての糧となり教訓になるものです。実際、失敗というものはないのです。あるのは、その経験から得た学びだけです。
その学びこそ、大きな成長につながり、それが、あなたらしい幸せへとつながっていくものです。さらには、その学びこそ、人の役に立つことにもなるのです」
バラからの言葉にエルザは深くココロを打たれました。彼女は庭の花々を見つめながら、
「私も、失敗を恐れずに挑戦してみるわ。失敗ということは無く、すべては学びなんだわ」。
それからの日々、エルザは、少しずつ新しいことに挑戦し始めました。
舞踏会での初めてのスピーチ、国中の人々と意見交換する旅、そして、新しい芸術を学ぶようになりました。
もちろん、上手くいないこともありました。しかし、そのたびにエルザは、新たな学びを得てグングン成長しました。
やがて、エルザの名は国中に広まりました。
彼女の勇気と挑戦するココロは、多くの人々に良い影響を与えました。彼女のその姿勢は、内面の美しさと強さをさらに輝かせました。
そして、ある朝、エルザは再び、庭で、あの時の赤いバラと出会いました。
「ありがとう、美しいバラさん。あなたのおかげで、私は自分を信じて、チャレンジしていく勇気を持てたわ」
バラが、より一層、美しく輝き言いました。
「エルザ、あなたが自分を信じたことが、何よりも素晴らしいのです。実際、失敗はなく、学びしかないのです。その学びこそ、真の成長であり、希望に向かっていく近道なのです」
こうして、エルザは、国中の女性たちに希望と勇気を与える真のプリンセスとなりました。
国民もエルザのように、ココロに恐れを抱えながらも、自分の道を進む力を身につけていきました。
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今この瞬間から『失敗』という言葉を、あなたの頭の中の辞書から消し去ってしまいましょう。
『上手く行かなかったから“失敗した”ではなく、その経験から大きな学びを得られた』･･･ですよ。
今回は以上です。
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