まずは、昔話からです。
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昔々、ある平和な村に、
リリーというココロ優しい女性が住んでいました。
リリーは、皆に愛される存在でしたが、
自分に自信がなく、新しいことに
チャレンジすることをとても怖れていました。
彼女は、村一番賢いと評価されていましたが、
ココロの中では「失敗したらどうしよう」と
いつも大きな不安を感じていました。
ある日、突然の竜巻が村を襲いました。
リリーはその竜巻に巻き込まれ、
不思議な世界へと飛ばされてしまいました。
気づくと、彼女は
見知らぬ、不思議な大地に立っていました。
そこは、
黄色く光る道が広がる美しい世界でしたが、
どこか、おとぎの国のようでした。
「ここはどこ?」とリリーが呟くと、
突然、小さな妖精が目の前に現れました。
妖精は言いました。
「ここは夢の大地、チャレンジの国だよ。
あなたが自分の恐れを乗り越え、
失敗を恐れず進むための冒険が
この国で始まるのよ」
リリーは戸惑いましたが、家に帰るためには、
その光る道を進まなければならないことを知り、
勇気を振り絞って歩き始めました。
その道中、リリーは3人の仲間に出会いました。
1人目は「知識の賢者」と呼ばれる女性。
彼女は、とても豊富な知識を持っていましたが
頭でっかち、口ばかりで、行動に移せない人でした。
「私は怖くて新しいことに挑戦できないの」と
彼女は、いつもそう嘆いていました。
2人目は「勇気の戦士」と呼ばれる女性。
彼女は見た目こそ強そうでしたが、実際には
気が小さく 失敗を恐れ チャレンジを避けるばかり。
「失敗したらどうなるかと考えると、
動けなくなってしまうの」が彼女の口癖でした。
3人目は「希望の旅人」と呼ばれる女性。
彼女は大きな希望を抱いていましたが、
その夢を追うことが怖く、現状に甘んじていました。
「夢を追いかけるのは簡単ではないよ。
もし失敗したら、二度と希望なんて
持てなくなるかもしれない」と。
リリーは、頼りなさそうな3人と一緒に
冒険を続けるしか道はありませんでした。
その道中、様々な試練に直面します。
最初は、彼女も仲間たちも同じように恐れを抱き、
立ち止まることが多かったのです。
しかし、彼女は少しずつ気づき始めました。
「恐れは 私たちを止めるためにあるのではなく、
私たちを成長させるためのものかもしれない」
ある日、4人は巨大な門にたどり着きました。
門の向こうには、リリーが元の世界に
戻れるための方法があると聞かされました。
門番は言いました。
「この門を開くためには、あなたたちが
ココロの中に持つ“勇気”を示さなければならない。
失敗を恐れず、前に進む勇気だ」
リリーは深く息をして、仲間に言いました。
「私たちはすでに答えを持っているのよ。
たとえ失敗してもいいから。
失敗を通して、私たちは成長し
選択肢をより広げていくことができるのよ」
リリーの、その言葉が、
3人の仲間のココロを動かしました。
4人は、それぞれの勇気を振り絞って
門を開くために挑みました。
何度も何度も試み、失敗もありましたが、
実は、
『知識の戦士』は、すでに
知識を行動に移す勇気が備わっていました。
『勇気の賢者』は、すでに
果敢に行動する勇気が備わっていました。
『希望の旅人』は、すでに
夢に向かって進む勇気が備わっていました。
4人がそれぞれの勇気を発揮し、門は開かれ、
眩しい光が彼女たちを包み込みました。
リリーが目を開け、辺りを見渡すと
リリーは、自分の村に戻っていました。
不思議な国での経験は、
リリーを大きく成長させました。
彼女は、すでに
以前のリリーとはまったく違いました。
3人の仲間と旅をしたことで、
困難を乗り切る勇気が、すでに
備わっていることに気が付いたのです。
リリーのココロは、グーンと成長し、
その先、選ぶ道もグーンと広がったのです。
村の女性たちに向かって、
リリーは優しく次のように語りました。
「誰でも失敗は怖いものよ。
でも、チャレンジし続けることで、
私たちの未来はどんどん広がっていくのよ。
まだ起きていない未来に
恐れや不安を感じて何もしないことは
悔いが残るものよ。
気づいていないだけで、本当の勇気が、
すでにあなたにも備わっているのよ。
想いにしたがって、チャレンジすることこそ
本当の幸せをつかむ近道なのよ」
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この物語は、
『オズの魔法使い』風にしてみました。
あなたの本心である「ココロの叫び」は
どのようなメッセージをあなたに伝えていますか?
おそらく、
「何か、違うよね・・・」という
ココロの声かと思います。
でも、心配ご無用です!
あなたにも、チャレンジする勇気が
すでに備わっているから・・・です!
今日は以上です。