
まずは、次の昔話から。
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昔々、遠い山々に囲まれた小さな村に、
ミナという心優しい女性が住んでいました。
ミナは村で手工芸品を作る仕事をしていました。
ミナの作品は村人から賞賛されていましたが、
自分に対する大きな不満がありました。
それは、いつも大きな目標や夢を描くものの、
それが思うように達成できないことでした。
「自分に甘過ぎるんだ。
このままだと何も達成できないよ・・・」
ある日、ミナは村の広場で行われた集まりで
村の長老から次のような昔話を聞きました。
【昔、山の向こうに、金色に輝く湖があると
信じていた若者がおった。
彼は、その湖を見るために旅立ったが、
湖には たどり着けず、何度も山を越えては
疲れ果てて村に戻ってきた。
そんなある日、彼は道に座り込み、
もう歩く力は残っていないと嘆いた。
そこへ通りがかった老人がこう言った。
「湖のことを考えるのを一旦やめてごらん。
今までの旅をここで思い出してみなさい」
若者は最初、不満そうだったが、しぶしぶ
湖での旅で見た美しい景色や自然、動物、
親切な人々のことを話し始めた。
不思議なことに旅の話しているうちに、
若者の顔には、笑顔が戻ってきた。
そして、話しをしているうちに
湖にたどり着くことよりも、旅で見つけた、
新しい発見や学びが大切なことだったと
気づようになっていった。
その若者は、本当の意味で
「黄金の湖にたどり着けた」
という話しがある】
ミナはその話を聞いて、ハッと気づきました!
「私は大きな目標や遠い夢ばかり見ていた。
今日できたこと、できるようになったことを
振り返ることなんて考えたこともなかった。
自分は成長していない、進歩していない、
達成したものがない・・・。そう自分を責める
ばかりだった・・・」
その日から、ミナは一日の終わりに
今日できたこと、今日できるようになったことを
小さなことでも書き留めるようにしました。
- 「今日は新しいデザインを試してみた」
- 「子どもに編み物を教えた」
- 「仕事で同僚から褒められた」
そのノートに言葉が埋まっていくにつれ、
ミナのココロに自信が芽生えてきました。
「毎日少しずつ成長しているんだな」
そう感じられるようになりました。
すると、不思議なことに、
彼女の大きな目標だった『手工芸の展示会開催』
という目標が形になり始めていきました。
数ヵ月後、待ちに待った
展示会の日がやってきました。
ミナは会場に並ぶ自分の作品を見て、
自然と、涙があふれ出てきました。
「あの日、長老の話を聞けてよかった!
本当に夢が叶った!」
その後、ミナは村の人々にこう語りました。
「大きな目標や夢を持つことは
良いことだと言われているけど、
そればかりを追い求めていると、日々の
幸せや成長、進歩が見えなくなります。
今日できたこと、学んだことを見つめると
自分の成長や進歩を感じることができます。
それらが自信になって、自己肯定感が
自然と高まっていき、気づいたら
夢が目の前に来ているのですよ」
それ以来、村全体が
- 「今日できたこと」
- 「今日できるようになったこと」
それらを大切にする風潮が浸透していきました。
おしまい
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世間や会社では、
- 「高い目標を持て!」
- 「ストレッチなゴールを掲げろ!」
と、声高々にいう人がほとんどですよね。
でも、
その本質を理解できている人は ほとんどいません。
そんなことより・・・、
私たちは、大なり小なり、日々、
着実に成長、進歩しています。
大きく、高い目標や夢を掲げるよりも、
今日できたこと、できるようになったこと、
今日の進歩、今日の成長に目を向けましょう。
その方が、より達成感を味わえますし、
より自己肯定感がもっと高まるかと思います。
それによって、
目標や夢が、より達成できると私は思います。
今日は以上です。
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