
まずは、この昔話から。
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昔々、小さな村に大きな古い木がありました。
その木には、スズメのモアが住んでいました。
モアはフワフワの羽を持ち、また
美しい声で村人のココロを魅了していました。
しかし、モアは普段からココロが満たされず、
今の生活にため息ばかりついていました。
モアは毎朝、青い空を見上げながら思いました。
「どうして私は、こんなに小さな鳥なんだろう。
もっと大きくて、美しい鳥だったら、
どんなに素晴らしいことだろうか。
鷹のように高く飛んだり、
白鳥のように湖で優雅に泳いだりできるのに」
モアは、自分の小さな羽、小さな身体を見ては
自分の運命を受け入れられませんでした。
「もっと大きく、立派な自分になる方法はないのか」
と考えるばかりで、他のスズメたちと
遊ぶこともしませんでした。
そんなある日、木の根元に住む
年老いたフクロウがモアに話しかけました。
「モア、何をそんなに思い詰めているのじゃ?」
モアはため息をつきながら答えました。
「私は、ただのちっぽけなスズメです。
鷹やワシのように、もっと大きくて
立派な鳥になりたいんです。
今の私は、何をしても、今の自分は
すべてが足りないように感じてしまいます」
フクロウは静かに笑い、優しく語りました。
「モアよ、よーく覚えておくといい。
不満を感じるのは、何かを変えようとする
ココロの証なんじゃよ。
不満は良い方向に向かう合図じゃ。
ただ、完璧な満足を求めると、永遠に
何をしても不満しか生まれぬものじゃ」
モアは少し驚いて、フクロウに尋ねました。
「でも、どうしたら、今の
やるせない気持ちを変えられるんですか?」
フクロウはモアに言いました。
「まずは、自分ができることを試してみるのだ。
大きな鳥にならずとも、お前には
お前にできる役割があるんじゃ。
気持ちが行動を動かし、行動がココロを満たす。
不満を抱えるだけで何もしないと、当然、
何も変わらぬのだよ。そう思わないかい?」
その言葉にモアは、ココロを揺さぶられました。
そして翌朝、モアは思い切って空を高く飛びました。
小さな体で羽を力いっぱい広げて風に乗りました。
その日からモアは、自分にできることを
少しずつ見つけ、やり始めました。
村の子どもたちと楽しく遊んだり、
他のスズメたちと一緒に歌ったり、
小さな行動を続けていくうちに・・・、
何となく、少しずつ、
ココロが少しずつ軽くなるのを感じました。
それでも時々、モアは空を見上げては
「もっと高く飛べたらいいのに・・・」と
思うこともありました。
そうしている内に、モアは気づいたのです。
「不満な気持ちは、どんな鳥にもあるもの。
大きく立派に見える大きな鳥たちも、
その身体が重いからこそ、素早く飛べないと
嘆いているのかもしれない。
すぐに敵に見つかってしまうと
オドオドしているかもしれない。
私のような小さなスズメだからこそ
見える景色があり、できることがあるんだ」
今、自分ができる行動をする、
自分を少しでも誇らしく思う、
そう意識するようにしました。
やがて、モアは気づいたのです。
「不満な気持ちは必要なことなんだ。
それが今の私を動かしているんだ。
動くたびに、空の景色は変わっていく。
動くたびに、新しい景色が見え、
毎日がワクワクして楽しくなるんだ」
そしてモアは、毎日、
青い空の下で羽ばたき続けました。
その明るく、前向きな姿は、
村人たちにも、そして自分自身にも
希望を与える存在になっていきました。
おしまい
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人は、常々、不満を感じているものです。
完全にココロが満たされる状態になることは
一時的にはあっても、永遠には続きません。
不満を感じるからこそ、
それをどうにかしたいと行動するものです。
もしかすると、
・「自分は役に立たない」
・「自分には何も良いところがない」
・「今まで生きてきて これといったものがない」
など、考えているかもしれません。
あなた自身、不満と考えているところは
同じように考えている人がたくさんいます。
その不満を、満足に変えていこうと
積んできた経験があるはずです。
そういう経験こそ、あなたの強みになりますし、
似たような人々に、かならず役に立つものです。
その経験こそ、あなたの光り輝く宝物なのです。
♬ あぁー、日本のどこかに
あなたを待っている人がいる ♬
今回は以上です。
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