まずはこの昔話からです。
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むかしむかし、ある小さな町に
ナギという女性がいました。
ナギは細やかな細工が得意で、
美しいガラスの器を作る職人でした。
しかし、彼女はいつも自分の作品に
何かモノ足りなさを感じていました。
「もっとステキで、美しく、
ココロが惹かれる作品を作りたい。
でもどうすればいいのか分からないわ」
そんなある夜、ナギは
ふと空を見上げました。そこには、
美しく輝く満月が浮かんでいました
幻想的な月の光を浴びるうちに、
彼女は不思議な気持ちになりました。
「私の作るガラスが、月の光りのように
美しく輝かせることができたなら！」
次の日から、ナギは試行錯誤を始めました。
金粉を混ぜてみたり、ガラスの形を
変えてみたりしましたが、
どれも自分の思い描いたものとは違います。
「やっぱり、私にはムリなんだわ……」
そう落ち込んでいたある日、
町に旅の老人がやってきました。
ナギは彼に悩みを打ち明けました。
すると、老人はにっこり笑って言いました。
「ならば、月のかけらを探しに行ってごらん」
ナギは驚きました。
「月のかけら？
そんなもの、本当にあるのですか？」
「あるかどうかは分からぬ。だが、
探してみなければ見つからんじゃろう」
その言葉に背中を押され、
ナギは旅に出る決意をしました。
山を越え、川を渡り、
さまざまな場所を訪ねました。
途中で出会った職人たちから、
新しい技術を学ぶこともありました。
最初はうまくいかず、
悔し涙を流すこともありましたが、
学ぶたびに自分の技術が磨かれていくのを
感じました。
そして、ナギが、ある湖のほとりに
たどり着いたとき、ナギは目を奪われました。
湖面に映る月の光が、まるで水の中に
沈んでいるかのように輝いていたのです。
「これだわ！ 私が探していた月のかけらは
ここにあったのね！」
ナギはその光を再現しようと、
湖の水を使いながらガラスを作ることを
思いつきました。
何度も失敗しましたが、ついに、
月の光を宿したような美しいガラスが
完成したのです。
ナギは町に戻り、
そのガラスをみんなに見せました。
人々は驚き、そして喜びました。
「こんなに美しいガラス 見たことがない！」
ナギは思いました。
「もしあのとき、
旅に出ることを選ばなかったら、
このガラスを作ることはできなかっただろう。
悩むことは悪くないわ。でも、
同じ場所で悩み続けるより、一歩踏み出せば、
そこには新しい学びや成長があるから。
そして、その先にこそ、
『本当にやりたかったこと』が
待っている！」のだと。
それ以来、ナギの作る
「月のかけらのガラス」は町の誇りとなり
彼女の物語は遠くの国々にまで届くように
なったのでした。
おしまい
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ナギのように、一歩踏み出すことで
見えてくる世界があると思います。
どんな小さなチャレンジでも、それが
きっとより良い未来につながるはずです。
何もしなくても人は悩むものです。
しかし、何もしないと
いつまでも同じ悩みを抱え続けるだけ、
そう思いませんか？
どうせ悩むなら、チャレンジして
悩んではいかがでしょうか、気楽に。
今回は以上です。
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