「自己催眠」を体験したK・Aさんからの声です。
『朝の目覚めがよくなりました。今までは目覚めたとき、体がだるい感じでしたが、この方法を知って、シャキーと目覚め、気合いが入るようになりました。人にどう思われているか、過剰に気にしていました。この方法の効果かどうかまでは判りませんが、習ったタイミングから、周りにどう思われようが気にならなくなりました。』
(K.A様、32歳、会社員、男性)
K・Aさんは「自己催眠」を伝えた当時、特に不安や恐れに悩まされていたわけではないんですが、「自己催眠術」に興味を持っていただきました。
ただ、彼は性格上、年上の部下に、「この仕事、お願いできますか?」とまでは言えても、
「なんでこれ、オレがやらなあかんの?」と反論されると、自分の考え方や指示をバシッと言えず、その分、その仕事を自分で抱え込んでしまう悩みを持っていました。そんな自分に対するストレスに感じていました。
「自己催眠術」を伝えたところ、学びたいとのことで、セッションをしました。
イスに座った姿勢から、呼吸法1→呼吸法2→全身弛緩→催眠を解く(終了動作)、この流れを教えました。午後から4時間、説明と実践を繰り返しながら、みっちりと。
やはり、セッションしながら、
「催眠状態って、身体がどんな状態になったら、そう言えるのかが、まだちょっと解りません…。」と。心と身体がリラックスして、脳からα波が出ている状態って、言葉ではその感覚がなかなか表現できないんですね。
「腕が重く、温かく感じて、心臓が静かに鼓動して、呼吸も静かで小さくなって、全身の力が抜けて、落ち着いている状態なんですよ」と体を使って、説明しました。
何回かトレーニングしている内に、その感覚がやや解ったようで、その日のセッションを終えました。
そして、次の日、
彼は私の姿を見つけるなり、走ってやってきました。やや興奮気味に。
「いきなり不思議なことが起きたんですよ!昨日、寝る前に「自己催眠」をやってみたんです。そしたら、ある夢を見たんです。僕が、その年上のメンバーにビシッと仕事の指示、考え方を伝える夢だったんです! 夢でしたが、朝起きたら、気持ちがスッキリしていました!」と。
「昨日、教えてばかりでいきなり? 本当に?」と、嬉しいながらも、逆に疑ってしまう私。
「もう1つあるんですが、朝まで1回も目が覚めず、グッスリ眠れたんです! いつもなら夜中、1回は目が覚めるんですけど」と彼は言葉を続ける。
自分で初めてトレーニングしたときって、
「感覚がよくわからない…」
「集中できない…」
「雑念ばかり…」
だいたいこんな感想ばかりなんですが・・・。
彼は、さらに1週間ほど「自己催眠」トレーニングを続けたところ、冒頭に記載した状態を感じたとのことでした。その声をいただいた訳です。
確かに、彼はとても素直で、好奇心もあり、愚直に信じる性格なので、早い段階でそのような効果を感じたんでしょうね。私とは対照的な話しです…。
「自己催眠術」って、私の場合、嘔吐恐怖症、外食恐怖症を克服できた方法なんですが、「心の力」、自然治癒力を使う方法なので、いろいろと応用が効くものなんです。
睡眠の質が向上する、プレゼン前の緊張をほぐす、仕事のプレッシャーをほぐすなど、いつでも、どこでも、必要に応じて、心身ともにリラックスした状態を作り出す、優れものなんですよ。