嘔吐恐怖症,パニック障害を克服するタイミング

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恐怖症、パニック障害を克服するタイミング

恐怖症やパニック障害を抱えていて、「何とかしたい!」と心底、そ思われているのでしたら、まずは、このお話しから、、、

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マリオンは、友人たちと楽しみにしていたクルーズ旅行に出かけました。青い海と広がる空、彼方に見える水平線、優雅な船上ディナー、船上の生活、そのすべてが夢のような時間でした。

しかし、彼女のココロの中には、とても大きな不安がありました。

それは、、、 水への恐怖心です。
幼い頃にプールで溺れかけた記憶が鮮明に残り、水に対して強い恐怖感を抱いていました。


旅行3日目の夜、
船は突然の嵐に巻き込まれます。

風はうなりを上げ、波が船体を激しく揺らします。船内では緊急アナウンスが響き渡ります。乗客たちは慌てて、避難指示に従おうとします。

マリオンも友人たちと共に、最上階のデッキに向かいますが、船は傾き、水が足元に迫ってきました。

「このままでは船が沈む!」

スタッフが救命胴衣を配り、救命ボートに乗るよう促しますが、船が揺れすぎ、ボートには近づけません。最後の手段は、海に飛び込むことでした。マリオンの足はすくみます。死への恐怖のあまり、手足が震え、心臓がドックンドックンと鳴り響き、体が思ったように動きません。

「水が怖い!溺れる!もう終わり・・・」
とてつもない恐怖がぐるぐると駆け巡ります。

その場で立ち尽くす彼女に、友人が叫びました。
「マリオン、早く!早く海に飛び込め!」

目の前では他の乗客たちが次々と海に飛び込み、救命胴衣で波間に浮かんでいます。スタッフも必死に声を上げて誘導しています。

しかし、
マリオンは水への恐怖で動けませんでした。

船が大きく揺れ、甲板がさらに傾きました。水がさらに足元を濡らし、絶体絶命・・・。

その瞬間、マリオンの頭に、ひとつの考えがパッとヒラメきました。

「このまま水を怖がっていたら、私は本当にここで終わりなんだ。助かりたいなら、これから先、自分のやりたいことをやるためには、海に飛び込むしかないのよ!」

彼女は震える手で救命胴衣をしっかりと抱え、ゆっきり深く息を吸いました。そして、意を決して海に飛び込みました。

冷たい水が彼女を包み、波が体を上下に激しく揺さぶります。恐怖で息が詰まりますが、
「浮かぶんだ、 私は浮かんでいる」と自分に言い聞かせました。救命胴衣が彼女を支え、波の間から見える空に向かって、必死に手を伸ばしました。

救命ボートに引き上げられた時、マリオンは、全身びしょ濡れで ブルブル震えていましたが、同時にホッとした安堵感が全身を覆いました。

無事に、陸地に辿り着けたマリオンは、友人に次のように話しました。

「水が怖いと感じるのは、もしかすると、これからも変わらないかもしれません。それでも、あの時、自分で覚悟を決めて、飛び込んだからこそ、今、生き延びて、今ここに立っています。

恐怖を乗り越えるためには、怖いとか、どうせ解決できないと、ココロのどこかで思っていては、何も変わらないのです。何も起きないのです。本当に生き延びたいと強く思うのなら

 『今 何をしなければならないのか?』

嵐によって、死に直面することで、それを教えられました・・・」。

おしまい

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マリオンが、恐怖心を抱きながらも、意を決して海に飛び込めたのは、自分の命が本当に危険にさらされ、「このままでは終わってしまう」という、切羽詰まった状況に直面したからです。

恐怖症やパニック障がいに向き合う時も同じで、「このままでは人生が沈んでしまう」と、真摯に『覚悟』を決めることで、恐怖症を克服するための手段が見つかり、その手段に集中し、真剣に取り組めるものです。

その一歩がどんなに小さくても、まずは動いてみること、信じてみること、やってみることで、未来は大きく変えられるのです。

そして、必ず、あなたが望む方向に向かうと、経験上、私はそう思っております。

あなたも大丈夫なのです!
人には切羽詰まった状況になると、とてつもない力を発揮する能力が備わっているものですよ。

今回は以上です。

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