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昔々、何ごとに対しても、一生懸命に働く女性がいました。彼女は、太陽が昇る前から、夜暗くなるまで、毎日、畑に愛情を注ぎ、作物を育てようとしていました。
しかし、彼女の思っているように作物が育たず、次第にやる気を失い、すっかり落ち込んでしまいました。頑張っても、思ったような結果が出ない自分を責めていました。
ある日、たまらず村の長老に相談に行きました。彼女は尋ねました。
「教えてほしいことがあるのです。こんなに頑張っているのに、どうしてその努力が報われないのでしょうか？」
長老は優しく微笑んで言いました。
「上手くいかないということは、あなたが本当に一生懸命、努力している証拠なのです。とても素晴らしいことよ」
浮かない表情で、彼女はさらに聞きました。
「そうかもしれませんが、どうして上手くできないのでしょうか？」
長老は静かに語りました。
「失敗というものは、成長の種をまいているということなのですよ。収穫のないときこそ、真に学べて、より成長していくために必要な過程なんです。それこそ、あなたが目指していることに、近づいている大切な時期なんですよ。結果も大切かもしれないけど、それまでの過程がもっと大切なのよ」
彼女は、その言葉を笑顔で受け止め、その言葉を信じて、再び畑に種をまき、作物を育てました。
失敗しても、自分を責めず、あきらめず、「どうしたらいい？」と試行錯誤して、工夫するようになりました。失敗は、彼女にとって終わりではなく、新しい始まりになっていきました。
作物が、少しずつ、少しずつ育つようになりました。
そして、豊かな収穫を手にする日がやってきたのです。
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私たちも同じですよね。
失敗はイヤなものですが、失敗こそ、大きな学びになりますし、大きな成長にもつながるものです･･･。
すぐに結果を求めるのも人間の性ですが、結果にたどり着くまでの失敗や経験、その過程があってこそ、本当に待ち望んでいる以上の結果が生まれ、望んでいる幸せへの道を切り拓いていくんだろうと思うようにしていきませんか。
今回は以上です。
