恐怖症を克服するための
オススメの手順を今回はお伝えします。
結論からお伝えすると
次の3つの手順です。
【手順1】
- 『深―いリラクゼーション』をマスターする
⇒自分の意志で副交感神経を優位にさせる
【手順2】
- 『望んでいるシーンを作り、イメトレする』
⇒深―いリラクゼーション状態にて、手順1+手順2を繰り返し行う
【手順3】
- 少しずつ実践していく(場慣れ)
各手順について
もう少し詳しく説明しますね。
【手順1:深―いリラクゼーション】
緊張すると、交感神経が優位になり、
「闘争か?逃走か?」反応が起きます。
緊張状態が強く、頻繁に起きると、
その危険を知らせるため、
カラダに何らかの反応を起こさせます。
過呼吸、激しい動悸、口内乾燥、
吐き気、胃痛、顔面蒼白、震えなど。
これが習慣化されると、苦手な場面で
パニック障害として現れるようになります。
そのような神経回路(反応プログラム)が
脳に出来上がってしまうからです。
逆に、気持ちがリラックスしている状態では、
副交感神経が優位になっている状態なので、
カラダの状態も落ち着いています。
人間は『緊張する』と『リラックスする』を
同時に体験することはできません。
つまり、交感神経と副交感神経が
同時に優位になることはありません。
車で例えるなら、
アクセルとブレーキと同時に踏んで
運転することはできませんよね。それと同じです。
この副交感神経を自分の力で優位にする方法が
メルマガ登録時にお送りしている誘導音声、
『SM1R』です。
(=セルフ・メンタル・リラクゼーション)
副交感神経を自分の力で優位にする方法を
マスターすると
- スピーチ
- プレゼン
- 仕事でのプレッシャー
などの緊張を、自分の力で緩和させられることが
できるようになります。
さらには、
- 睡眠の質の改善
- アンチエージング
などにも利用できます。
【手順2:イメージトレーニング】
手順1の『深―いリラクゼーション』の状態、
つまり、全身の筋肉の緊張がほぐれた状態で
あなたが望むシーン、理想の行動を創り上げ、
それをイメージしていきます。
その状態では、顕在意識を通り抜け、
潜在意識にアクセスしているため
イメージングにより、そのイメージに沿った
新たな神経回路(反応プログラム)が
次第に作られていきます。
次の脳の性質を上手く利用していきます。
- 「現実もイメージも区別がつかない」
- 「可塑性」
創り上げたイメージを繰り返すことで
脳をダマしていくという方法です。
このイメージングでやってはいけないことは
- 「怖くない」
- 「緊張しない」
という否定語を使ったイメージを創らないことです。
脳には、否定語を理解できない性質があるからです。
例えば、
「緊張しない自分」という言葉やシーンを
イメージの中に入れようとすると、
まず「緊張している自分」を
思い起こさなければなりませんよね。
ですので、
- 「リラックスしている自分」
- 「できている自分」
- 「笑顔いっぱいの自分」
など、肯定的なイメージを創ることがとても重要です。
【手順3:少しずつ場慣れする】
この「場慣れ」は、
どうしても避けられませんね。
このためにトレーニングしているので。
行動認知療法や暴露法は
いきなりこの「場慣れ」から入るかと思います。
『緊張』状態を強いられながら、
それに慣れていく・・・、
オウト恐怖症、対人恐怖症のような症状には
かなり厳しい方法かと私は思います。
私の場合、【手順1+2】を
ほぼ毎日1回行っていました。
(サボった日もあります(;^_^A))
トレーニングを始めて、3ヵ月後の5月、
会社の出身大学のOB会の案内が来て、
とてもブルーな気持ちになりました。
「どうしよう・・・」
新入社員だったこともあり、断れません。
いきなり「場慣れ」本番を迎えました。
しかし、案内が来てからその当日まで、
ココロもカラダもなぜかリラックスしていて
パニック症状が起きませんでした。
そして、その当日、13年振りに
リラックスして会食することができました!!
リラクゼーション効果には本当に驚きましたね。
リラクゼーション効果を実感してからも、
眠る前に、イメージトレーニングを続けながら
マクドナルドに一人で行き、
出入り口付近の席で食べて場慣れしたり、
一人ドライブに出かけ、
道の駅のような売店で食べて場慣れしたりなど
少しずつ「場慣れ」していきました。
外食で、なんとなく不安を感じても
【手順1】の最初の呼吸法を行うことで
身体全体をリラックスさせることで
気持ちが落ち着くようになりました。
そうしている内に
女性と食事を楽しむという
実現できないと思っていた夢が
叶ったのです。
嘔吐恐怖症に限らず、
対人恐怖症、広場恐怖症などがありますが、
すべては『過度の緊張』から始まるかと思います。
副交感神経を優位にできる方法である
「深―いリラクゼーション法」をまず身につけ、
それから「イメージトレーニング」をしていく・・・、
これをマスターすると、生きることが本当に楽しくなりますよ。
今回は、以上です。